スパイダーマン「大いなる力には、大いなる責任が伴う」の意味、「理解が変わった」とマイルス役 ─ 『スパイダーバース』の経験から

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」。マーベル『スパイダーマン』シリーズを象徴する格言を通して、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズで主人公マイルス・モラレスを演じるシャメイク・ムーアが自らの成長と変化を語った。
ムーアによると、『スパイダーバース』に携わっている数年間で、この言葉の捉え方は大きく変わってきたという。「Fan Expo San Francisco」のステージでのコメントを米Colliderが伝えている。
「僕には、“大いなる力には、大いなる責任が伴う”とか、“誰にでもマスクはかぶれる。マスクのかぶりかたが人をヒーローにするんだ”といった言葉の聞こえ方が変わっています。10歳のときに両親から言われた言葉が、20歳になってみるとまったく違う意味で聞こえるように。」
時間と成長を重ねることで、言葉の意味をより深く理解できていく感覚を、ムーアは「初めて読んだ本を読み返すと、まったく別の体験ができるのに似ている。絵画を見るのも、よく聴いていた曲を聴き直すのも、映画を観るのも同じ」と語る。「『スポンジボブ』を初めて観たときと、大人になってから観るのとでは違いますよね」。
ムーアにとっては、『スパイダーバース』やスパイダーマンをめぐる格言においても同じことが起きているのだ。「(はじめのうちは)サブリミナルのようなメッセージをたくさん見落としている。自分が進化すると、当初の理解も変化していくんです」。
『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズは、ピーター・パーカー亡き後の世界を舞台に、“2代目スパイダーマン”となった少年マイルス・モラレスと、マルチバースから現れたスパイダーマンたちを描くストーリー。第2作『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)ではマイルスの立場も大きく変化し、この格言にも新たな示唆が与えられた。きっと、ムーアの解釈にも変化があったことだろう。
現在は、来たる第3作『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース(原題)』が製作中。2023年に全米脚本家組合のストライキが起こったこともあり、製作遅延の影響を受けて、公開時期は現在未定となっている。ムーアがシリーズを通じて培ってきた成長は、次回作でどのように描かれるのか。この間にもキャリアを重ねつづけている、ムーア自身の変化も役柄には反映されるにちがいない。
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Source: Collider
Text: Hollywood, 稲垣貴俊