新実写映画『モータルコンバット』に浅野忠信が登場、雷神役演じる ─ 『アクアマン』ルディ・リンらも人気キャラクター役で参戦

『ソウ』『死霊館』シリーズのジェームズ・ワンがプロデュースし、同名人気格闘ゲームを新たに実写映画化する『モータルコンバット(原題:Mortal Kombat)』に、日本人俳優の浅野忠信、『パワーレンジャー』(2017)『アクアマン』(2018)のルディ・リンらが出演交渉に入っていることがわかった。米The Hollywood Reporterが伝えている。
ゲーム『モータルコンバット』は1992年に第1作がアーケードゲームとして発表され、2019年4月にはシリーズ第11作『モータルコンバット11』が家庭用ゲームソフトとして米国で発売された。敗れた相手を惨殺する「フェイタリティ」の残虐な演出が大きな特徴だ。
報道によると、浅野が演じるのは地球を守る雷神「ライデン」役。ゲームではシリーズの中心人物であるリュウ・カンらを導くキーパーソンで、日本語を操るキャラクターだ。『マイティ・ソー』シリーズで雷神ソーを支えるホーガン役を演じた浅野が、いよいよ自ら雷を操って戦うことになる。ちなみにゲームの初期作品には、ライデンが雷で相手を爆破し、なぜか跳ね返ってきた雷で自爆するという謎のフェイタリティがあった。
ちなみに今回の報道を受けて、浅野はSNSを通じて『モータルコンバット』の情報を発信済み。出演交渉の現況までは不明だが、本作への登場はほぼ確かなものとみられる。
I am RAIDEN.
‘Mortal Kombat’ Movie Adds Fistful of Fighters https://t.co/38RbMVE6yw— 浅野忠信 ASANO TADANOBU (@asano_tadanobu) August 17, 2019
また『パワーレンジャー』のブラックレンジャー役や『アクアマン』のマーク大佐役で知名度を高めつつあるルディ・リンが演じるのは、先述したシリーズの主人公であるリュウ・カン。中国拳法の最高秘密結社「白蓮」の一員という設定で、キャラクターのモデルはブルース・リー。しかし龍に変身して敵の身体を食いちぎる、敵の喉仏を引きちぎるなどフェイタリティは容赦がない。ルディもBossLogic氏による非公式アートを掲載し、Instagramにて出演を認めている。
そのほか出演交渉中と報じられたのは、「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-)のジェームズ・オルセン/ガーディアン役で知られるメカッド・ブルックスと、オーストラリア出身の新人女優シシ・ストリンガー。メカッドはInstagramにて出演を認めており、ゲームの中心的キャラクターである“ジャックス”ことジャクソン・ブリッグスを演じる。怪力をもつ特殊部隊の隊員で、主なフェイタリティは敵の両腕を引っこ抜くという技だ。また、シシが演じるのは暗殺者ミリーナ。ゲームでは口が裂けたクローン人間で、相手を飲み込んでは骨だけを吐き出す、口から釘を乱射するなどのフェイタリティを持つ。
なお実写映画版『モータルコンバット』には、中国忍者のサブ・ゼロ(絶対零度)役で『ザ・レイド』(2011)のジョー・タスリムが出演することが判明済み。ゲームの人気キャラクターをあらゆる人種の俳優陣が演じる作品となりそうだ。プロデューサーはジェームズ・ワンが務め、監督はCMディレクターとして長年活躍し、本作が映画デビューとなるサイモン・マコイッドが担当。脚本は『バイオハザード』リブート版や『Death Note/デスノート』(2017)続編に携わっている新鋭グレッグ・ルッソ。ストーリーの詳細は明らかになっていない。
映画『モータルコンバット(原題:Mortal Combat)』は2021年3月5日に米国公開予定。撮影は南オーストラリアにて2019年内に開始される見込みだ。