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残虐格闘ゲーム『モータルコンバット』実写映画版、場面写真が米公開 ─ 忍者役の真田広之、格闘アクション披露

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『ソウ』『死霊館』シリーズのジェームズ・ワン製作、同名人気格闘ゲームの新実写映画版『モータルコンバット(原題:Mortal Kombat)』より、場面写真が米国にて初公開された。米Entertainment Weeklyでは、監督らが映画化への思いを語っている。

『モータルコンバット』は1992年のアーケードゲームを皮切りに展開されてきた格闘ゲームシリーズで、敗れた相手を惨殺する「フェイタリティ」の残虐演出が特徴。本作が長編監督デビューとなるCMディレクターのサイモン・マコイッドは、「誰もが原作をリスペクトし、ファンが愛する『モータルコンバット』に敬意を払った」と強調。今回の映画版では、ゲームに登場する残酷なフェイタリティも映像化されているという。

マコイッド監督は、映画版『モータルコンバット』では“血”にいくつもの意味を重ねたことを明らかにしている。いわく、「血は繋がりの象徴であり、自分自身の象徴。複雑にしすぎることなく、狙いをもって血を使いました」。たとえば映画の冒頭を飾るのは、忍者スコーピオン/ハンゾウ・ハサシ(真田広之)とビ・ハン(ジョー・タスリム)の戦闘シーン。ともにアクションを得意とする真田とタスリムが至近距離での戦闘を繰り広げることになるが、ハンゾウは強力な忍者のリーダーだが、同時にとても平和的な父親だという。監督は「エキサイティングかつ残酷な格闘のある家族劇、それがこの映画に対する僕のイメージです」と語る。

『モータルコンバット』の映画化とあって、監督はアクションシーンに強いこだわりをもって挑み、ハンゾウとビ・ハンの物語は「アクションの中で語られるべき」だと考えたという。「素晴らしいカメラワークがダイナミズムをもたらし、とても楽しめる場面になりました。非常にシンプルで残酷にしたかったんです。明るい映画ではなく、経験すべき汚さと醜さのある映画にしたかった」。

そのほか、出演者はリュウ・カン役に『パワーレンジャー』(2017)のルディ・リン、雷神ライデン役に浅野忠信、米軍中尉ソニア・ブレイド役に『MEG ザ・モンスター』(2018)ジェシカ・マクナミー、ジャクソン・“ジャックス”・ブリッグス役に「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-)メカッド・ブルックス、シャン・ツン役に『ダークナイト』(2008)『スカイスクレイパー』(2018)のチン・ハン。新キャラクターのコール・ヤング役を「五行の刺客」(2019)のルイス・タンが演じる。

ちなみに監督は、本作のレーティングについて「確実にPG-13指定にはならない」が「NC-17(17歳未満鑑賞禁止)にはしたくない」と語っている。すなわちレーティングの隙間を縫って、『モータルコンバット』らしい残虐さを守りながらもR指定の範疇に収める構えだ。「血の量、赤色の量、(シーンの)解釈。良いバランスを保つための話し合いで、グロテスクで血まみれ、フェイタリティありの作品になっています」

実写映画版『モータルコンバット(原題:Mortal Kombat)』は2021年4月16日に米国劇場公開、同日よりHBO Maxにて配信予定。

米HBO Maxのプロモーションにて初映像も

Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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