「モーターヘッド」最期のライブ映像、日本で12月15日より劇場公開決定 ─ 極悪暴走ロックンロールレジェンドがスクリーンで暴れる

メタルやパンクなど、ジャンルの垣根を超えて世界的に愛される伝説のロックンロール・バンド、モータヘッドのフロントマン、レミー・キルミスターが2015年12月28日に伝説となってから3年。他界する約一か月前にドイツで行われたライヴを収録した最期の公式ライヴ映像『モーターヘッド/クリーン・ユア・クロック』がこの度、2018年12月15日(土)より日本語字幕付きで劇場公開となることが決定した。なお、12月24日はレミーの73度目の誕生日であり、12月28日は命日。運命的なタイミングで、モーターヘッドの極悪暴走ロックンロールが劇場を揺さぶる。
人類史上最高の暴走バンド、最期のオフィシャル・ライヴ映像。
2015年12月28日、核爆弾が落ちてもゴキブリとともに生き残るといわれ、2,000人もの女性と夜を共にし、1956年にはロックンロール誕生の瞬間を目撃、マルボロとジャックダニエルにまみれて血液が猛毒化、ビートルズを愛し、世界一音がデカいバンド、モーターヘッドを40年間続けた、1945年クリスマスイブである12月24日に生まれて以来、不眠不休の大暴走を続けた人類最強の豪傑、レミー・キルミスターが70歳でこの世を去った。誕生日を迎えてから4日後、癌を宣告されてからわずか2日後のことだった。そして翌日、メンバーからモーターヘッドの活動終了が伝えられた。
レミーの死の約1ヵ月前のライヴである本作。2015年フジロック同様、レミーの衰えた姿はショッキングでもあるが、逆にそれを支えるギターのフィル・キャンベルとドラムのミッキー・ディーの奮闘ぶりに胸が熱くなる。だがしかし、レミーの超人ぶりも健在で、ライヴ途中からのスピードと疾走は69歳(当時)とは思えぬ暴走具合で、モーターヘッドという唯一無二なバンドの底力がスクリーンを通して伝わって来る。
あらゆるジャンルやカテゴリーにも属さず、常に孤高の存在でありながらも、世界に多大な影響力をおよぼし、アドレナリンを沸騰させるパワーと独特なユーモア、そしてどこか孤独な空気も感じさせる哀愁が同居するバンド。このライヴは、本当にこのバンドが終了してしまったという喪失感と、人類がこの先何億年存在しても同じようなバンドは出現しないという事実を我々に突き付けると同時に、バンドとしていつでもどこでも同じクオリティを届けようとするモーターヘッドとレミーの誠実さが伝わってくる作品だ。
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