興収支えるカギは「Z世代」? 若者ほど映画館に行っていると米調査で判明

アメリカにおいて、もっとも映画館で映画を観ているのはZ世代だった──。最新の調査で、映画業界におけるZ世代とミレニアル世代の重要性が再び明らかになった。
このたび調査結果を発表したのは、米国の大手チケット販売サイト・Fandango。2026年1月、約7,000人の成人を対象に調査を実施したところ、そのうち5,091人が「2025年に映画館で1本以上映画を観た」と答えた。およそ4人中3人は、一年に一度は劇場を訪れていた計算だ。
世代別の割合を見ると、Z世代が87%、ミレニアル世代が82%で、X世代の70%、ベビーブーマー世代の58%を大幅に上回った(Fandangoは年代の定義を明確していないが、一般的にZ世代は14歳~29歳、ミレニアル世代は30歳~45歳、X世代は46歳~61歳、ベビーブーマー世代はそれ以上と区分されることが多い ※2026年4月現在)。
また、一年間に映画館を訪れた平均回数では、Z世代が7.0回、ミレニアル世代が7.2回で、やはりX世代の6.1回とベビーブーマー世代の5.7回を上回った。
この調査に先がけては、米ピュー研究所が2025年に実施した同様の調査結果を発表しており、過去一年間に映画館を訪れたのはアメリカ人の約半数(53%)であること、18歳~29歳の67%、すなわち3人中2人が映画を観に出かけている最多層だったことがわかっている。調査時期が異なることもあり、数字の差は見受けられるものの、“若年層が映画館に行っている”という大枠の結果は同じだ。
映画館を訪れる主な動機として、Z世代が挙げたのは、「観たい映画があったから」「自宅とは異なる劇場体験のため」「社交活動として」と回答している。実際に、Z世代は友人と映画館に出かける傾向が大きく、映画鑑賞の前後に飲食などの行動もくっついていることが多かった。また、IMAXやドルビー、3Dといったプレミアムフォーマット上映の人気も若年層ほど高いという。
一方、“映画館を訪れるうえでの課題”として全年代が答えたのは、「一緒に行く人とスケジュールを調整すること」「映画を観に行く時間を確保すること」そして「チケットを安く購入する方法を探すこと」。時間的・経済的なハンデがあるのは、日本もアメリカも同じということだ。
この結果を受けて、Fandangoのジェラミー・ハインライン氏は「Z世代の映画鑑賞への関心は高まっている」と強調。「彼らは映画体験の共同体的側面を重視しており、映画館は若い世代の社交の場としての役割を果たしている」と述べた。
「映画鑑賞をめぐる状況が変化しつづけるなか、世代ごとの行動様式を理解することは、将来の成長を予測するうえできわめて重要です。Z世代とミレニアル世代は、プレミアム体験や社会的な交流、そして新しい形のコンテンツを重視することで、“映画を観に行くこと”の意味を再定義しています。彼らのニーズに応えることは、映画館における映画鑑賞の未来にとって不可欠なものです。」
2026年のアメリカにおける映画興行は、昨年の成績を大幅に上回る好調ぶり。話題作ラッシュとなるサマーシーズンに、映画館業界は大きな期待を寄せている。





















