『ラ・ラ・ランド』に魅せられたアナタにおススメのミュージカル映画5選

『ラ・ラ・ランド』の公開を機にミュージカル映画が盛り上がりを見せる、映画界。
日本でも2017年2月の『ラ・ラ・ランド』公開からあらゆるところでミュージカル映画に対して興味が湧いたという映画ファンを見かけることが多くなった。
そこで僭越ながら、『ラ・ラ・ランド』に魅せられた方々の為にミュージカル映画おススメ5選を紹介したいと思う。
『シェルブールの雨傘』
港町シェルブールで暮らす20歳の青年ギイと17歳のジュヌヴィエーヴは深く愛し合っていた。
結婚を約束し合った関係であったが、アルジェリア戦争真っ只中のフランスでは20歳の青年には兵役の義務が課されており、2人は離れ離れにならなくてはならず・・・。
色彩や季節の移り変わりの表現に至るまで、『ラ・ラ・ランド』そのままと言っても過言ではない。
それほどまでにチャゼルは、この映画を愛しており、彼の創作意欲をかきたてたのだろう。
第17回カンヌ国際映画祭においてもグランプリを受賞した作品で、全編歌で構成されている所も見どころだ。
恋の始まり、終わり、そして再開とそれぞれ一つのテーマに重きを置き、戦火の渦に翻弄される切なき悲恋を感情表現豊かに映しだしており、主演のカトリーヌ・ドヌーヴの美しさにも圧倒される。
ぜひとも『ラ・ラ・ランド』の美しき世界に魅了された方々には、ジャック・ドゥミのもう一つの名作『ロシュフォールの恋人たち』と共に拝見してもらいたい。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=kfIY0fNIJ3c&w=560&h=315]
『雨に唄えば』
時代はサイレントムービーからトーキーへと移行しようとしていた。そんな中、映画スターのドンとリーナは、トーキー映画に戸惑うが、そこに舞台女優を自称する、キャシーが現れ、ドンと恋に落ちるが・・・。
1952年の映画ではあるが全くもって古臭さは感じず、むしろ新鮮味すら感じる次第である。
名だたるミュージカル・スターたちが好きな作品として本作を必ず挙げるほどに有名で、後年の映画界に多大なる影響をもたらした。
主演のジーン・ケリーの惚れ惚れしてしまうほどに素晴らしいパフォーマンスやヒロインのデビー・レイノルズの魅力的な雰囲気、ドナルド・オコナーのコメディセンスなど個性豊かなキャストたちの演技にも注目だ!
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=36QiuRc_3I8&w=560&h=315]
『マンマ・ミーア!』
2001年に上演された同名ブロードウェイ・ミュージカルを2008年に映画化した本作は、ギリシャのエーゲ海を舞台にホテルのオーナーであるドナの娘 ソフィーが自身の結婚式に父親を招待すべく父親候補3人を招く。
父親捜しをメインにエーゲ海の爽やかな空気感と快活な歌で構成されたミュージカルだ。
全編スウェーデンのポップ音楽グループABBAの楽曲をベースにしており、かなりポップな印象を受ける。
言ってみれば『ラ・ラ・ランド』のオープニング・パフォーマンスが108分続くような作品なので、歌って踊るミュージカルが苦手だという人にはおススメしない。
しかし、とてつもなく元気をもらえる作品なので、ぜひともミュージカル映画をご所望の場合は手に取ってもらいたいもの。
メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、ドミニク・クーパーなどベテランから若手まで実力派で揃えられているキャストにも注目だ。
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