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『マトリックス レザレクションズ』は「大作映画のルールを覆す」と脚本家が自信 ─ 「美しく不思議な創作物」

マトリックス レザレクションズ
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『マトリックス』シリーズ18年ぶりの最新作『マトリックス レザレクションズ』は、現代の映画業界に新たな革命を起こすかもしれない。脚本を担当したデイヴィッド・ミッチェルが、「大作映画のルールを覆すことになる」と予告しているのだ。

『マトリックス レザレクションズ』の物語については、オリジナル3部作からキアヌ・リーブス演じるネオやキャリー=アン・モス演じるトリニティーが復活することを除いては、大部分が謎に包まれたまま。ネオやトリニティーが再登場するといっても、その方法は未知数なのだ。

そんな極秘作品についてヒントを与えてくれたのが、『レザレクションズ』の全てを知る脚本家のデイヴィッド・ミッチェルだ。ギリシャの日刊紙To Vimaにて、ミッチェルは以下のように語っている。

「この映画がどういうものかをお伝えすることは出来ないですが、どういうものではないかを説明することはできます。(『レザレクションズ』は)間違いなく、単なる続編ではありません。これまでに作られた3つの『マトリックス』をすごく見事なやり方で取り込んだ独立したものなんです。とても美しく、不思議な創作物でもあります。これまでのアクション映画では見られなかったことも幾つか生み出しています。つまり、大作映画のルールを覆すことになるということです。

『マトリックス』3部作シリーズの系譜を継ぎながらも、『レザレクションズ』で新たに生み出されたものとは一体何なのか。ファンの斜め上をいく奇想天外なアイデアが織り込まれていることには間違いないだろうが、これに大きく貢献した人物こそ、まさにデイヴィッド・ミッチェル本人だ。『レザレクションズ』には、3部作を手がけたウォシャウスキー姉妹のうち、姉のラナ・ウォシャウスキーのみが続投。ミッチェルと作家のアレクサンダル・ヘモンが脚本に加わった。

ミッチェルは、映画『クラウド・アトラス』(2012)とドラマ「センス8」(2015-2018)に続き、ラナ・ウォシャウスキーとタッグを組む。同2作では、それぞれ“輪廻転生”や“感応”といった概念がアイデアの大きな基盤となった。ミッチェルは『クラウド・アトラス』の原作者としても知られるが、彼の想像力は『レザレクションズ』でも活かされているに違いない。

「大作映画のルールを覆す」という発言は、ミッチェルがハリウッドに叩きつけた挑戦状のようにも捉えられるが、『レザレクションズ』がそう言うだけの自信作に仕上がっているということだろう。なにしろ、主演のキアヌ・リーブスでさえ、『レザレクションズ』の本編鑑賞後に「いったいどうやったんですか?」とウォシャウスキー監督に尋ねたほどだから、予想もつかないカラクリが仕掛けられているはずだ。

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Source: To Vima(参照:Total Film)

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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