とにかく明るいジョン・シナ、全裸でオスカー授賞式に登場 ─ 「衣装は、だいじです」

アカデミー賞の授賞式では、部門ごとに豪華プレゼンターが入れ替わり立ち替わりで登場するのも見どころ。衣装デザイン賞では、WWEのプロレスラー出身で『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)や『ARGYLLE/アーガイル』(2024)など映画でもお馴染みのジョン・シナが“全裸”で登場。会場の大爆笑をかっさらった。
まず、ホストのジミー・キンメルが壇上で、1974年の第46回授賞式で全裸の男がステージに乱入するという珍事件があったことを紹介。「もしも今のご時世、全裸の男が乱入したら、どうなるでしょうね?」と問いかけ、さらにもう一度「もしも、今のご時世、全裸の男が乱入したら、どうなるでしょうね?ヤバいですよね?」とわかりやすく前フリ。
するとキンメルの背後に、何やら不安そうな様子のジョン・シナが顔をのぞかせる。シナはキンメルを呼びつけると、キンメルは「どうしたんだ?ステージに乱入するはずだろう?」。
シナが「気が変わった。全裸乱入なんてできない」と狼狽えると、キンメルは「おいおい、全裸乱入なんてできないって、どういうことだよ。やるって話じゃないか!」と詰める。「さすがにマズいですって。こんな場所で……。そもそも、こんな趣味の悪いことをやろうなんて、自分を恥じるべきですよ」とシナは土壇場になって大反対するが、キンメルは「絶対ウケるって」と押し通そうとする。これを受けてシナは「男の裸はシャレにならないですって」。
キンメルは「君のは大丈夫」「裸のレスラーじゃん」と説得するが、シナは「裸のレスラーじゃない、ショートパンツを履いている」と切り返す。しかしキンメルは「ショートパンツは裸より恥ずかしいだろう」と謎理論で返す。
結局シナは、キンメルから発表用の封筒を取り、アキラ100%よろしく股間に当てがい、ひょこひょこと横歩きでステージに登場。なぜかサンダルだけは履いている。

アカデミー賞授賞式という由緒正しきフォーマルな場で、一人素っ裸のままマイクの前に立ったシナ。その第一声は「衣装は、大事です」。

「たぶん、一番大事なものです」と続けて大爆笑をさらうシナ。結局、「これじゃ封筒を開けられない」ということで、キンメルが再登場し、ノミネート作品と受賞作品の発表に移る。
映像が明けると、どこからか持ち込まれたカーテンのような布を身体に巻かれ、シナは古代ローマ風の姿となり、無事『哀れなるものたち』の受賞をアナウンスしたのだった。ジョン・シナこそ、この夜最も「哀れ」な者だったかもしれない。
「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」
<字幕版>3月11日(月)午後9:00〜
[WOWOWプライム] [WOWOWオンデマンド]
WOWOWオンデマンドでは3月19日(火)午後11:59までアーカイブ配信
「第96回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」
3月17日(日)午後8:00~
[WOWOWプライム] [WOWOWオンデマンド]
WOWOWオンデマンドでは3月19日(火)午後11:59までアーカイブ配信