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大坂なおみ選手『スパイダーマン:スパイダーバース』を称賛 ─ 製作・脚本のフィル・ロード、かつて大坂選手に救われたと御礼「ご好意にお返しに」

大坂なおみ選手 Photo by si.robi https://www.flickr.com/photos/sirobi/36143097936/

女子テニスの大坂なおみ選手が、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』を称賛。このツイートに、同作で脚本と製作総指揮を務めたフィル・ロードが意外な反応示している。なんでもフィルは、以前大坂に助けられた恩があるのだという。

「ご好意のお返しに」

「『スパイダーマン:スパイダーバース』は、ここ最近の中でも最高の映画のひとつだと思います。映画を通じてこんなにハッピーになったことはありません。」

この嬉しい声に、フィルが「僕も誰かがテニスをやる姿を観て、あんなに幸せになったことはありません」とリプライを寄せたのだ。

「2年前の夏、とても落ち込んでいた週があったんですが、ウィンブルドン2017であなたのプレイを見て勇気付けられました。その1年後、グランドスラムで2勝利を成し遂げられたことには泣かされました。ご好意のお返しに。」

大坂なおみ選手は、2017年にウィンブルドン本戦初出場。2018年には日本の女子選手として初となるグランドスラム(4大大会)全米オープン優勝を飾り、2019年では全豪オープンでも初優勝、2連覇の快挙を成し遂げたのは国内の報道で盛り上がった通り。フィル・ロードもその勇姿に感動を覚えた1人だったようだ。

繋がったストリング

ところでフィル・ロードの言う「2年前の夏、とても落ち込んでいた週」とは、よもや『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)からの降板劇のことを指しているのではないか。

フィル・ロードは、製作パートナーであるクリス・ミラーと共に『スター・ウォーズ』シリーズ作品『ハン・ソロ』監督に就任していた。ところが、まさに2年前の夏頃となる2017年6月、突如としてフィルらの降板が伝えられていたのだ。その理由は「創作上の相違」とされており、コメディ要素と役者による即興演技を重視したフィル&クリス監督の方向性をルーカスフィルムが良しとしなかった、と言われている。(『ハン・ソロ』は後にベテラン監督のロン・ハワードが引き継いだ。)

それまで『くもりときどきミートボール』(2009)や『21ジャンプストリート』(2012)シリーズ、『LEGO ムービー』(2014)で個性を発揮したフィル&クリスにとって、『ハン・ソロ』は願ってもない夢の大舞台だったはず。ルーカスフィルム側と創作性を一致させられぬまま事実上の解雇となったことは、悔やむ思いも大きかったことだろう。その頃、コートに立つ大坂なおみ選手の姿を見て勇気を貰っていたということである。

スパイダーマン:スパイダーバース
SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE

その後、フィル・ロードが『スパイダーマン:スパイダーバース』で脚本と製作総指揮を務めると、同作は「スパイダーマン映画史上最高傑作」の呼び声高い高評価作に。ゴールデングローブ賞ではアニメーション作品賞に輝き、アカデミー賞長編アニメーション賞にもノミネート。「アニメのアカデミー賞」と呼ばれるアニー賞では、ノミネートされていた7部門すべてで受賞を果たし、最多受賞となった。

その『スパイダーバース』で、今度は大坂なおみ選手に笑顔のお返しをしたというわけである。テニスラケットのガットとクモ糸、互いのストリングがここに繋がった。

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、2019年3月8日(金)全国ロードショー。

『スパイダーマン:スパイダーバース』公式サイト:http://www.spider-verse.jp/site/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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