名作『ニュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサートが日本開催決定 ─ 伊公開30周年、モリコーネの名曲を生演奏で

日本国内における単一映画館での興行成績で、今なお破られぬ歴代1位の最大動員数を記録したイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)が、2018年でイタリア公開より30周年を迎える。これを記念し、2018年9月に東京と大阪で本作のシネマ・コンサートが開催される。

映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の魅力
ジュゼッペ・トルナトーレがメガホンを取った本作は、日本では1989年12月に東京のシネスイッチ銀座にて単館ロードショーされた。シチリアの小さな映画館“新パラダイス座”を舞台にトト少年と老映写技師・アルフレードの温かい交流を描いた、映画愛に満ちた内容に評判が集まる。じわじわと口コミが広がり、同館で40週にも及ぶ異例のロングラン大ヒットを記録した。
本作の人気の一番大きな要因となっているのは、『イングロリアス・バスターズ』(2009)のクエンティン・タランティーノ監督などからも敬愛を受ける映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが作曲する、一度聴けば人々の記憶と心に美しく残る感動的な音楽。特にメインテーマ『Cinema Paradiso』は公開後に世界中でCM音楽として使用され、様々なミュージシャンによりカバーされた。『ニュー・シネマ・パラダイス』といえば、誰もがこの曲を思い出すほどのヒットとなっている。
モリコーネは2018年11月で90歳を迎え、2018年の秋に英国公演を開くことを発表。本作の監督ジュゼッペ・トルナーレがメガホンを取り、モリコーネの輝かしいキャリアを追ったドキュメンタリー『The Glance of Music(原題)』も完成間近に迫っている。モリコーネは、これらの活動を最後に年内での引退を表明した。
イタリア公開から30年、『ニュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサートでモリコーネ・サウンドに酔いしれたい。
『ニュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサート 公演概要
公演タイトル:『ニュー・シネマ・パラダイス』シネマ・コンサート(Nuovo Cinema Paradiso -CINEMA CONCERTO)
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