『ジュラシック・パーク』はドラマ化には向かない?アラン・グラント役サム・ニール「8エピソード続けられるか?」

『ジュラシック・パーク』シリーズのアラン・グラント博士役で知られるサム・ニール。シリーズが実写ドラマ化される可能性を聞かれ、否定的な考えを明かした。
マイケル・クライトンの同名小説に基づく『ジュラシック・パーク』(1993)は、現代に蘇った恐竜と人間たちの戦いを描いたSFパニックアクション。本作を皮切りに『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(1997)、『ジュラシック・パークIII』(2001)が展開され、いずれも大ヒット。その後『ジュラシック・ワールド』(2015)より新シリーズが始動し、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2017)、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)が制作された。
近年マーベルやスターウォーズなど、巨大IP(知的財産)のテレビ界進出は一般的となっている。ジュラシック・シリーズの実写ドラマ化に期待するファンも少なくないはずだ。しかしニールは、同シリーズがテレビシリーズの形式に適さないと考えているようだ。
米Cinema Blendのインタビューに応じたニールは、シリーズの将来は「全く分からない」とした上で、「ジュラシック・シリーズはすごく勢いがあるし、常に新しい世代がこの作品を発見している。我々は第1作を30年前くらいに作ったわけですが、子供たちは恐竜が大好きなんですよね」とコメント。
一方で、テレビシリーズ化には懐疑的らしく、「8エピソード続けられるかどうかはわからない」と語った。
もっとも実写ドラマではないが、同シリーズにはすでにテレビシリーズ版が存在する。Netflixオリジナルアニメシリーズ「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」(2020-2022)だ。本作は『ジュラシック・ワールド』シリーズと同じ時間軸で描かれた物語で、全5シーズンが制作されている。ゆえに「テレビシリーズ」という形式自体が、実写ドラマ化の妨げになることはなさそうだ。
とはいえ、その可能性については、『ジュラシック・ワールド』シリーズのプロデューサーであるフランク・マーシャルも否定している。2020年に実写ドラマ化の噂が浮上したものの、2年後にマーシャルは「そのような話し合いは行われていない」と明言していた。
「私は本当に映画だけに集中しています。なので、そのようなことは考えていないし、話し合いも行われていません。我々にはアニメシリーズ(『ジュラシック・ワールド・キャンプ白亜紀』)がある。今のところ、それで十分だと思います。」
なお『ジュラシック』シリーズは現在、新作映画が準備中。ニールが演じたアラン・グラントほかこれまでのキャラクターは登場しない物語になるとされており、主演には『アベンジャーズ』スカーレット・ヨハンソンが交渉中だ。
Source:Cinema Blend