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Netflix12月配信作まとめ ─ チャドウィック・ボーズマン遺作からデヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』、ジョージ・クルーニー『ミッドナイト・スカイ』まで

マ・レイニーのブラックボトム
Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』2020年12月18日(金)独占配信開始

2020年も残すところあと1ヶ月。1年の締めくくりとなる12月のNetflixには、デヴィッド・フィンチャー監督渾身の最新作『Mank/マンク』から「glee/グリー」(2009-2015)が贈るミュージカル映画『ザ・プロム』、ジョージ・クルーニー主演&監督のSF大作『ミッドナイト・スカイ』まで、必見の1作が目白押しだ。2020年8月に急逝した俳優チャドウィック・ボーズマンの遺作となる『マ・レイニーのブラックボトム』も配信開始となる。

本記事では、上述の作品のほか12月配信のNetflix作品をピックアップしてご紹介する。

『Mank/マンク』12月4日

『セブン』(1995)『ファイト・クラブ』(1999)などのデヴィッド・フィンチャー監督による最新作。

本作は、映画史に残る名監督オーソン・ウェルズによる不朽の名作『市民ケーン』(1941)でアカデミー賞脚本賞に輝いた“マンク”こと、脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツの物語。アルコール依存症に苦しみながら、社会を⾵刺し続けるマンクは『市⺠ケーン』の脚本の仕上げに追われていた。1930年代のハリウッドの裏側が、機知と⾵刺に富んだマンクの視点から描き出されていく。

Netflix映画『Mank/マンク』⼀部劇場にて2020年11⽉20⽇(⾦)公開/12⽉4⽇(⾦)よりNetflixにて独占配信開始
Netflix映画『Mank/マンク』⼀部劇場にて2020年11⽉20⽇(⾦)公開/12⽉4⽇(⾦)よりNetflixにて独占配信開始

出演者には、ハーマン・J・マンキウィッツ役に名優ゲイリー・オールドマン、女優マリオン・デイヴィス役に『マンマ・ミーア!』シリーズのアマンダ・サイフリッド、リタ・アレクサンダー役に『あと1センチの恋』(2014)のリリー・コリンズ。そのほか、オーソン・ウェルズ役に『オンリー・ゴッド』(2013)のトム・バーク、ジョーゼフ・L・マンキウィッツ役に「オザークへようこそ」(2017-)のトム・ペルフリー、ルイス・B・メイヤー役に『フルメタル・ジャケット』(1987)のアーリス・ハワード、新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト役に「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のチャールズ・ダンスなど、実力派の面々が揃った。

Netflix映画『Mank/マンク』⼀部劇場にて2020年11⽉20⽇(⾦)公開/12⽉4⽇(⾦)よりNetflixにて独占配信開始

監督は、『セブン』『ファイト・クラブ』などで知られる巨匠デヴィッド・フィンチャー。『ソーシャル・ネットワーク』(2010)や『ゴーン・ガール』(2014)、ドラマ「マインドハンター」(2017-)など、近年も高評価作品を連発させている。脚本は、フィンチャー監督の実父ジャック・フィンチャー(2003年没)。音楽はトレント・レズナー&アッティカス・ロス、撮影監督は「マインドハンター」のエリック・メッサーシュミット、編集は『ソーシャル・ネットワーク』などのカーク・バクスター。

「セレナ:テハーノの女王」12月4日

23歳でこの世を去った悲劇のテハーノ歌手セレナ・キンタニーヤの半生を綴る伝記ドラマ・シリーズ。

1971年米テキサス州出身のセレナ・キンタニーヤは、弱冠12歳でアルバム・デビューを果たしたテハーノ歌手。1994年にはグラミー賞受賞も果たしている。1995年、セレナは自身のファンクラブの会長を当時務めていたヨランダ・サルディバルを不祥事で解雇。これを逆恨みしたヨランダがセレナを銃で撃ち、彼女は23歳の若さで他界した。

本作は、“テハーノの女王”の異名で呼ばれたセレナが、ラテン系女性アーティストとして史上最高の成功を掴むまでの半生が描かれる。 

SELENA THE SERIES
Netflixオリジナルシリーズ『セレナ:テハーノの女王』12月4日(金) 独占配信開始 Cesar Fuentes Cervants/NETFLIX © 2020

セレナ役を演じるのは、『トワイライト』シリーズや「ウォーキング・デッド」(2010-)ロジータで知られるクリスチャン・セラトス。ほか共演に、『猿の惑星: 聖戦記』(2017)ガブリエル・チャバリア、「デスパレートな妻たち」(2004-2012)リカルド・チャビラ、『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』(2014)ノエミ・ゴンザレスら。エピソード監督には『ザ・マミー』(2017)アシスタント・ディレクターのヒロミ・カマタらが就任している。

『ザ・プロム』12月11日

大ヒットミュージカルドラマ「glee/グリー」を手掛けたヒットメーカー、ライアン・マーフィーが圧巻の歌と映像で贈るミュージカル映画。メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン、ジェームズ・コーデンら豪華俳優陣が集結した1作でもある。

ニューヨークの“元”超人気ブロードウェイ俳優ディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は、新作ミュージカルが大コケしてしまい、役者生命の危機が訪れ大ピンチ。一方、インディアナ州の田舎町では、恋人同士の女子高校生エマ(ジョー・エレン・ペルマン)とアリッサ(アリアナ・デボース)が、女性カップル2人でプロムに参加することが問題視されて禁止となり、悲嘆に暮れていた。ひょんなことをきっかけにその事実を知ったディーディーとバリーは、この機会に乗じて自らの役者イメージを挽回しようと、同じくキャリアアップを図るアンジー(ニコール・キッドマン)らと共に計画を練ることにする。しかしそこには、ベテラン俳優たちと若い女性カップルが交わることで、思いもよらない騒動と、愛と感動のドラマが待ち受けていた……。

ザ・プロム
Netflix映画『ザ・プロム』12月11日(金)独占配信開始

出演は、『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』(2011)などでアカデミー賞を3度受賞している名女優メリル・ストリープと、『めぐりあう時間たち』(2002)でアカデミー賞主演女優賞を受賞、『ムーラン・ルージュ』(2001)『スキャンダル』(2019)などに出演し、実力と人気を兼ね備えたニコール・キッドマン。

加えて、『はじまりのうた』(2013)『イエスタデイ』(2019)『キャッツ』(2019)などのジェームズ・コーデンも名を連ねている。熱い脚光を浴びる新人ジョー・エレン・ペルマン、『ハミルトン』(2020)や『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年公開)にも出演する注目の新星アリアナ・デボースが女子高生カップルに抜擢された。このほか、『ザ・ボーイズ・イン・ザ・バンド』(2020)のアンドリュー・ラネルズ、『ジャンゴ繋がれざる者』(2012)のケリー・ワシントンなど、多彩なキャスト陣が脇を固める。

ザ・プロム
Netflix映画『ザ・プロム』12月11日(金)独占配信開始

「タイニー・プリティ・シングス」12月14日

名門バレエ学校で繰り広げられる若者たちの栄光と転落を描いたドラマシリーズ。

「タイニー・プリティ・シングス」の原作は、米出身のジャーナリスト、ソナ・チャライポトラとドニエレ・クレイトン共著の同名書籍。シカゴにある名門バレエ団付属のバレエ学校で成功か破滅かの瀬戸際で奮闘する若者たちによる、夢を叶えるための一握りの座をかけた争いが描かれる。

脚本&ショーランナー&製作総指揮を務めるのは、「Bomb Girl(原題)」(2012-2013)などのマイケル・マクレナン。製作に、『エクスプレス/負けざる男たち』(2008)『バトルフロント』(2013)などのゲイリー・フレダー監督が参加している。出演は『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)ローレン・ホリー、『ダイバージェント』(2014)のキャスミア・ジョレット、『テッド2』(2015)のアンナ・マイシュら。

タイニー・プリティ・シングス
Netflix映画『タイニー・プリティ・シングス』12月14日(月) 独占配信開始 SOPHIE GIRAUD/NETFLIX © 2020

『マ・レイニーのブラックボトム』12月18日

『ブラックパンサー』(2018)で知られるチャドウィック・ボーズマンの遺作となった映画。

1927年、シカゴ。ある暑い日の午後、“ブルースの母”の異名を持つ歌手マ・レイニー (ヴィオラ・デイヴィス)のレコーディングが行われようとしていた。ところがバンドメンバーたちの間で揉め事の火種がくすぶり、当のマ・レイニーも白人マネージャー&プロデューサーと楽曲制作の主導権をめぐって対立。若きトランペッターのレヴィー (チャドウィック・ボーズマン)も音楽の実力を認められたいという野心に燃えていた……。

原作は、デンゼル・ワシントン主演&監督の映画『フェンス』(2016)の原作者として知られる劇作家オーガスト・ウィルソンの同名戯曲。プロデューサーには、デンゼル・ワシントンも名を連ねている。監督は『サヨナラの代わりに』(2014)や数々の舞台演出を手がけるジョージ・C・ウルフが務めた。

マ・レイニーのブラックボトム
Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』2020年12月18日(金)独占配信開始
マ・レイニーのブラックボトム
Netflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』2020年12月18日(金)独占配信開始

『ミッドナイト・スカイ』12月23日

『オーシャンズ』シリーズなどで知られるジョージ・クルーニー監督・製作・主演、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)フェリシティ・ジョーンズ出演のSF映画。

本作は、リリー・ブルックス=ダルトン著『世界の終わりの天文台』(東京創元社)に基づくSF映画。主演を兼ねるクルーニーは、地球滅亡を目前に控えてもなお北極に残る、孤独な科学者オーガスティンを演じる。謎の少女と出会って共同生活を始めたオーガスティンは、任務を終えて地球へ戻ろうとする宇宙船の乗組員サリー(フェリシティ・ジョーンズ)らの存在を知り、交信を通じて帰還を止めようと奔走していく。

ミッドナイト・スカイ
Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』12月23日(水) 独占配信開始

脚本を務めるのは、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)マーク・L・スミス。クルーニーのほか製作には、『素晴らしきかな、人生』(2016)などのバード・ドロス、『アルゴ』(2012)のグラント・ヘスロヴらが就任している。

共演は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『博士と彼女のセオリー』(2014)のフェリシティ・ジョーンズ、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)のカイル・チャンドラー、『ヘイトフル・エイト』(2015)のデミアン・ビチル、『グローリー/明日への行進』(2014)のデヴィッド・オイェロウォら。

ミッドナイト・スカイ
Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』12月23日(水) 独占配信開始
ミッドナイト・スカイ
Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』12月23日(水) 独占配信開始

「ブリジャートン家」12月25日

「スキャンダル 託された秘密」(2012-2018)などのクリス・ヴァン・デュセンが、19世紀前半のイギリス摂政時代を舞台にロマンスとサスペンスを織り交ぜたドラマシリーズ。

「ブリジャートン家」は、イギリス摂政時代のロンドンにおける上流社会で、権威あるブリジャートン家の長女ダフネが、熾烈でスキャンダラスな結婚市場に飛び込んでいく物語。両親のように真実の愛で結ばれる結婚相手を見つけることを望むダフネだが、自分で選んだ候補者は競争相手がいないかのように思えるくらいの男性ばかり。そんな時に、魅力的で反骨精神にあふれ、独身を謳歌するヘイスティングス公が現れる。ダフネとヘイスティングス公は、互いに何ひとつ魅力を感じないと言いながらも、徐々に惹かれ合っていき…。

ブリジャートン家
 Netflixオリジナルシリーズ「ブリジャートン家」12月25日(金)独占配信 LIAM DANIEL/NETFLIX © 2020
ブリジャートン家
Netflixオリジナルシリーズ「ブリジャートン家」12月25日(金)独占配信 LIAM DANIEL/NETFLIX © 2020

ダフネ役を演じるのは「スナッチ・ザ・シリーズ」(2017)のフィービー・ディネヴァー。ほか共演に、「クラッシング」(2016)ジョナサン・ベイリー、「ザ・ロッジ」(2016-2017)ルーク・ニュートン、「ライン・オブ・デューティ」(2012-)クローディア・ジェシーらが名を連ねている。

「トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー 第Ⅱ章:アースライズ」12月30日

Netflixオリジナルアニメシリーズ『トランスフォーマー : ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー第Ⅰ章: シージ
Netflixオリジナルアニメシリーズ『トランスフォーマー : ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー第Ⅰ章: シージ』Netflixにて、2020年7月30日(木)より全世界独占配信

人気映画『トランスフォーマー』の新作アニメシリーズ。2020年7月の「第I章: シージ」配信から間を置くこと無く第Ⅱ章がやってくる。

第Ⅱ章「アースライズ」で、メガトロンは厳しい現実に向き合うことを余儀なくされてしまう。彼の率いる悪の軍団ディセプティコンは、死にゆくサイバトロン星に取り残され、正義の軍団オートボットと戦い続けなければならなくなる。一方、宇宙の果てを彷徨うオプティマス・プライムとその仲間たちは、己の限界を超える過酷なミッションに立ち向かっていた…。

Netflixオリジナルアニメシリーズ『トランスフォーマー : ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー第Ⅰ章: シージ

製作は、東京に拠点を置き、『GODZILLA 怪獣惑星』3部作などで知られるポリゴン・ピクチュアズが担当する。

「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」パート4 12月31日

米CW局製作の人気ドラマ「リバーデイル」(2017-)と同じ米アーチー・コミックスを原作とするホラー・アドベンチャー。2018年から親しまれてきた少女サブリナの冒険譚は、パート4(シーズン4)で完結となる。

「サブリナ: ダーク・アドベンチャー」は、90年代に放送されたテレビ映画『サブリナ・ザ・ティーンエイジ・ウィッチ』(1996)にダークな要素を加えたホラー、オカルト、魔法が渦巻く青春ドラマ。魔女と人間のハーフである高校生の少女サブリナが、これまでの人生を捨てて魔女の道を進んでいくダークな冒険譚が描かれる。

「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」で原作・脚本・製作総指揮・ショーランナーを務めるのは、「リバーデイル」「Katy Keene」のほか、「glee/グリー」「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-)の脚本を手がけたロベルト・アギーレ=サカサ。出演者には主人公サブリナ役に「マッドメン」(2007-2015)のキーナン・プシカ、ディズニー・チャンネル作品「オースティン&アリー」(2011-2016)のロス・リンチ、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのミランダ・オットー、『ワンダーウーマン』(2017)のルーシー・デイヴィスらが参加している。パート4は全8話構成。

「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」
Netflixオリジナルシリーズ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」パート1〜3独占配信中|Diyah Pera/Netflix

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。