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ワーナー買収のNetflix、「現時点でサービス変更はありません」

Netflix

Netflixは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)のスタジオ&ストリーミング部門を買収したことを受け、ユーザー向けに会報を発行し、今回の大型買収がもたらす影響について説明した。

100年以上の歴史を誇るハリウッドの老舗スタジオであり、『ハリー・ポッター』シリーズや『スーパーマン』をはじめとするDC作品群など膨大な映像ライブラリを擁するワーナーを傘下に収めたNetflixは、作品ラインナップを一気に強化することとなる。さらに、長年にわたり大作映画を手がけてきたワーナーの制作ノウハウを取り込むことで、映画・シリーズ制作体制の拡充、オリジナル作品への投資拡大、雇用創出などを進める方針だ。

ワーナーはこれまで自社の配信サービス「Max(旧HBO Max)」を運営し、今後の独自コンテンツ展開の中核として、『ハリー・ポッター』新ドラマ版の制作を進めている。同作は現在撮影中で、Maxでの配信を予定する超大作として世界的に高い注目を集めている。買収後も、アメリカではMaxがNetflixに完全統合されるわけではなく、サービスとして一定の形で存続すると見られている。

日本では、ワーナーと独占パートナーシップ契約を結ぶU-NEXTがMax作品の配信を担当。「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」「THE LAST OF US」「AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章」「ピースメイカー」などの話題作を独占展開し、サービスの差別化を実現してきた。

Netflixは今回の会報にて、ワーナー・ブラザース買収の発表を踏まえ、日本国内ユーザーに向けて現状と今後の方針を説明した。発表文では、買収後の作品ラインナップの拡張や両社の統合による価値を紹介するとともに、現時点でユーザー体験に変更はないことを強調している。

「Netflixは先頃、ワーナー・ブラザースの買収を発表しました。買収予定の事業には、映画・テレビスタジオ、HBO MaxおよびHBOが含まれます。本買収により、当社のトップクラスのエンターテインメントサービスとワーナー・ブラザースが誇る名作の数々が統合されます。「ハリー・ポッター」「フレンズ」「ビッグバン・セオリー ギークなボクらの恋愛法則」「カサブランカ」「ゲーム・オブ・スローンズ」やDCユニバースといった世界中で愛されてきたシリーズ作品が、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「ウェンズデー」「イカゲーム」「ブリジャートン家」「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」とともに視聴できるようになります。

変更点について
当社提供のサービスにつきまして、現時点での変更はありません。Netflixとワーナー・ブラザースの動画配信サービスは引き続き別々に運営されます。本買収は、今後規制当局および株主の承認など、さらなる段階を経て完了する見込みです。詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。それまでは引き続きご契約のプランでお好きな作品をお好きなときに、心ゆくまでお楽しみください。」

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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