『ネバーエンディング・ストーリー』リブート映画化が決定、『英国王のスピーチ』製作会社が手がける

1984年に公開されて世界的な大ヒットとなったファンタジー・アドベンチャー映画の名作『ネバーエンディング・ストーリー』が、新たに映画化されることがわかった。
ドイツ出身のミヒャエル・エンデによる同名児童書を映画化したファンタジー大作の主人公は、いじめられっ子の少年バスチアン。古本屋でバスチアンは、不思議な異世界“ファンタージェン”を呑み込む闇の力を食い止める任務を課された、若き戦士の物語を偶然見つけて引き込まれていく。第1作に続いて、『ネバーエンディング・ストーリー第2章』(1990)、第3作となる『The NeverEnding Story III: Escape From Fantasia(原題)』(1993)が公開されている。
この題材は長年にわたって映画化権利をめぐる争奪戦が繰り広げられていた。この度、『英国王のスピーチ』(2011)や『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2011)など製作のSee-Saw Filmsが、原作小説の著者ミヒャエル・エンデの製作会社とパートナーシップを締結し、『ネバーエンディング・ストーリー』のリブート権利を獲得したようだ。
ミヒャエル・エンデ・プロダクションのラルフ・ガスマンが米Varietyに語ったところによれば、彼らは4〜5年前に作品の新たな創造を求めるようになり、数百にも及ぶ様々なリクエストの中からSee-Saw Filmsをパートナーに選んだという。一方のSee-Saw Films側も、2011年の『英国王のスピーチ』で注目を集めるようになる前から、『ネバーエンディング・ストーリー』をぜひ映画化したいと話に出していたという。「See-Sawの15年に及ぶ旅が、ある意味ここにつながったようです」と、プロデューサーのイアン・カニングは話している。
これより脚本や監督を選び、それから配給会社が探される。製作される作品の本数なども含め、様々な詳細は製作陣の選定に伴って決められていくという。
▼ ファンタジーの記事
『ヒックとドラゴン』実写版ヒック「モノマネでは失礼」アニメよりも「ダークで孤独な部分」掘り下げる 『ブラック・フォン』新鋭が演じる 『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラムの新作映画、2026年上半期の撮影めざす ─ 脚本作業は「まだ初期段階」 あと1年くらい? 久石譲がハリウッド映画音楽に初進出、マーゴット・ロビー&コリン・ファレル『A Big Bold Beautiful Journey』米予告編 ─ 『アフター・ヤン』監督最新作 個性あふれるキャスティングにも注目 ジェームズ・キャメロン、新ファンタジー映画着手へ ─ 『アバター:ファイア・アンド・アッシュ』後に進行 原爆題材の企画どうなる? 「ホイール・オブ・タイム」打ち切り ─ 高評価も視聴者減少に歯止めきかず コスト面がネックに
Source:Variety