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『ターミネーター:ニュー・フェイト』はストーリーも原点回帰 ─ ジェームズ・キャメロン、過去作検討して「あるべき形」模索

ターミネーター:ニュー・フェイト
© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

『ターミネーター』シリーズの最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、映画史に残る傑作『ターミネーター2』(1991)の正統なる続編として製作される作品だ。『ターミネーター』(1984)『ターミネーター2』を手がけたジェームズ・キャメロンが製作・脚本を担当し、T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガー、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが復帰した。

久々に自らが手がける『ターミネーター』とあって、創造主キャメロンの気合いは並々ならぬものだったようだ。『アバター』続編のため、撮影現場を個人的に訪れることはできなかったというキャメロンは「僕は脚本との戦いに集中しました」と米Deadlineにて豪語。自ら“なかったこと”にしたシリーズの第3~5作目を検討し、新作が目指すべき場所を見定めたという。


「後から作られた映画から明らかだと思われのは、すべてを原点に戻す必要があること、ストーリーを複雑にしすぎたり、時間をあちこち飛ばしたりという失敗を避けねばならないということでした。なるべく時間の流れはひとつにして、シンプルにする。そして、すべての出来事を36~48時間で展開させようと思いました。最初の2作では、すべての出来事が2日未満の間に起こる。だからエネルギーもあれば、勢いもあるんです。」

キャメロンの信頼を受けて『ニュー・フェイト』の監督を務めるのは、『デッドプール』(2016)のティム・ミラー。彼らが撮影に入ったあとも、キャメロンは『アバター』と並行して、本作の脚本を直し続けていたという。

撮影に入った時、あるべき形の脚本がきちんと仕上がっていたとは思えなかったんです。このプロジェクトにはすごい勢いがあって、撮影が始まる日は決まっていたし、いろんなエネルギーが渦巻いていて、熱にうかされているようでもあった。だけど脚本があるべき形でないと思ったので、僕はこっそり裏側で仕事をしては、脚本を送っていたわけです。とあるシーンを撮影する前日に、その場面の脚本を新たに送ったこともありました。それが100%役立っていたかどうかは分かりませんが、僕は常にキャラクターを守り、ふさわしいセリフを喋らせ、あるべき場所に置こうとしていたんです。」

たとえば『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)のクリストファー・マッカリー監督は、撮影を始める時点で脚本を完成させず、撮影と並行しながら執筆・再執筆を重ね、必要ならば撮り直しもいとわないという贅沢な製作スタイルの持ち主だ。一方で本作は、ひとまず完成した脚本をキャメロンがどんどん書き直し、ミラー監督らに託していくスタイルが採られたようである。

なお『ニュー・フェイト』は、すでに米国でR指定となること、過激なアクションとセリフが登場することが判明している。これもまた、かつて『ターミネーター』の初期2作品が挑んでいた方向性を改めて踏襲するもの。脚本チームには本作を皮切りとする新3部作の構想もあるといい、万事うまく運べば、まさしくここから『ターミネーター』シリーズが生まれ直すことにもなりそうだ。

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』は2019年11月8日(金)全国ロードショー

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Source: Deadline

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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