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『ターミネーター:ニュー・フェイト』REV-9役ガブリエル・ルナ、T-800との格闘シーンで肋骨を折っていた ─ 「最悪の状態でやり切った」

ターミネーター:ニュー・フェイト
© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

アーノルド・シュワルツェネッガー主演『ターミネーター』シリーズの最新作、『ターミネーター:ニュー・フェイト』。この作品でT-800やサラ・コナーらの前に立ちはだかる“最新型ターミネーター”のREV-9を演じているのが、「エージェント・オブ・シールド」(2016-2017)でゴーストライダー役を演じたガブリエル・ルナだ。

『ターミネーター』の大ファンだったというルナは、本作でシュワルツェネッガーの念願の対決を実現。ところが、アクションシーンの撮影で肋骨を折る大ケガをしていたことがわかった。米Cinema Blendが報じている。

ターミネーター:ニュー・フェイト
© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

ガブリエル・ルナ、アクションで骨折

『ニュー・フェイト』の撮影中、スケジュールの都合でアクション撮影が先延ばしになっていたというルナは、シュワルツェネッガーとの対決を待ちわびていたとのこと。「だって(シュワルツェネッガーと)セリフのやり取りがあるし、正面から対峙できるんですよ」。数ヶ月にわたる待機とトレーニング、準備を重ねてきたというルナは、まさに準備万端の状態で、撮影前日のリハーサルに臨んだ。「笑っちゃうような話なんですけど、背中が変な感じだったんですよね。ちょっとひねったような」。翌朝目覚めた時も、その違和感は変わらなかったという。

「朝、起きたら本当に痛くて。“くそ、痛めちゃったんだ”って。だけど仕事に行って、なんとかしたわけです。だけど、まあ、痛い目に遭うわけですよ。普通のいい人を演じている時よりも、今回はずっと痛い目に遭う。だけど、“背中がなんか変だぞ”と思ってて。そしたら、アーノルドのスタントを演じているダンコ(・ヨルダノフ)が良いタックルを決めてくれたんです。良い仕事だな、なんて思ってたんですが、その時に“あっ、なんかやっちゃったぞ”と。」

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』ジャパンプレミア
来日時のガブリエル・ルナ ©THE RIVER

もっとも、ルナがシュワルツェネッガーとの撮影を堪能したことは事実のようだ。T-800を投げ飛ばし、刺し、格闘するなど、あらゆるアクションの撮影において、シュワルツェネッガーはルナをサポートしていたそう。ところが、ルナの身体にはその時も異変が起こっていた。

「戦って、撮影して、そんな1週間を過ごしましたが、僕は背中に補助器具なんかを入れていて。(撮影が終わって)“ああ、最高の1週間だった、ほんとに幸せだ”という気分だったんですが、マッサージを受けようと思ったんです。それで、専属のマッサージ師が問題の箇所を触ったら、“まずい、まずい、ダメだ、ダメだ”と言い出したんです。“これは筋肉じゃない、医者に行かないと”って。

それで、医者でレントゲンを撮ったんです。そしたら明らかに、浮動肋骨の2本が折れていた。胸骨に関係がなくて、神様に感謝してますよ。そうなってたら呼吸困難でしたから。今回は浮動肋骨だけでしたが、“補助器具がなければ何もできない状態でしたよ”と言われました。“あなたは最悪の状態でやり切ったんだ”と。」

『ターミネーター』の撮影でシュワルツェネッガーとの格闘を演じた、しかも肋骨が折れた状態で、という過酷な1週間について、ルナは「映画人生で最大の1週間だった」と振り返っている。「アドレナリンとイブプロフェン(鎮痛剤)で走り切りました」。しかし先日の来日時、ルナはシュワルツェネッガーとのアクションシーンについて「撮影は楽しくてしかたなかった」「童心に返ってメチャクチャ楽しんでいました」とも語っている。大怪我にもかかわらず、撮影では敬愛する大スターとの共演の歓びが勝ったということだろう。

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』は2019年11月8日(金)より全国公開中

Source: Cinema Blend

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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