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ニコラス・ケイジ、ドラキュラ役のため『リング』貞子を参考に ─ ルゴシ・ベーラ&ゲイリー・オールドマンら歴代吸血鬼俳優たちも

Nicolas Cage ニコラス・ケイジ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nicolas_Cage_66%C3%A8me_Festival_de_Venise_(Mostra)_8.jpg

ドラキュラ伯爵のしもべを主人公とした新作映画『レンフィールド(原題:Renfield)』にて、ニコラス・ケイジがドラキュラ役を演じる。どうやら役作りをする上でニコラスは、『リング』シリーズに登場する貞子を参考にしたのだという。

物語の詳細は不明だが、既報によると舞台は現代になる見込みで、コメディ調の作品になるとのこと。いわゆるホラー作品とはならなさそうだが、ニコラス・ケイジはドラキュラ役に新風をもたらしたいようだ。Varietyにてニコラスは、「今までに見たことのないような、ユニークな弾け方をしたい」という思いから、ジェームズ・ワンによる『マリグナント 狂暴な悪夢』(2021)および、『リング』シリーズの元凶として登場する貞子を参考にしたことを明かしている。「キャラクターの動きに集中しようと思っています」「動きと声を使って何を見出せるのか探ってみたいんです」。

貞子といえば、ビデオの中に映る井戸から這い出て、テレビから飛び出してくる革新的な恐怖場面が有名だろう。作品ごとに設定や歩き方が多少異なる貞子だが、果たしてニコラス・ケイジは、どのバージョンを参考にしたのか気になるところだ。

もちろん貞子からだけでなく、ニコラス・ケイジは、ドラキュラ役を過去に演じてきた名優たちの作品を観て研究を重ねたことも明かした。『魔人ドラキュラ』(1931)でのルゴシ・ベーラ、『ドラキュラ』(1979)でのフランク・ランジェラ、さらにはフランシス・フォード・コッポラがメガホンをとった『ドラキュラ』(1992)。1992年版では、ゲイリー・オールドマンがドラキュラ役を演じており、同作についてニコラスは、「ゲイリー・オールドマンの演技を見ましたが、とても壮麗でした。すべてのフレームが芸術的です」と絶賛している。

物語の主人公レンフィールド(ニコラス・ホルト)は、ドラキュラをテーマとしたブラム・ストーカーの怪奇小説で精神病院の患者として登場する男だ。血を飲めば不死の命を手に入れられるとの妄想に取りつかれ、ドラキュラのしもべとなる。監督は、『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)『トゥモロー・ウォー』(2021)などのクリス・マッケイ。脚本は、『ウォーキング・デッド』原作者による原案をもとに、「リック・アンド・モーティ」(2013-)のライアン・リドリーが担当する。

ちなみにニコラス・ケイジは、『バンパイア・キッス』(1988)では吸血鬼の美女に首を噛まれたことをきっかけに、自身も吸血鬼になったと思い込み、正気を失い破滅していくサラリーマンにふんした。『レンフィールド』ではついに、“本物の吸血鬼”を演じることになるわけだ。

Source:Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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