アメコミ大好き!我らがニコラス・ケイジ兄さんにピッタリなヒーロー役を考えてあげる会
皆様はニコラス・ケイジという俳優にどんな印象をお持ちですか?
完全に筆者の個人的な見解ですが、そののっぺりとした長い顔、やや残念なヘアスタイル、その割にシレッとハンサムなモテ男の役柄を多く演じるところ、ここ数年のフィルモグラフィー、「大丈夫なの?」と心配になる私生活などから、一流のアクターでありながら世間的にはやや軽んじられることが多いのではないか、と思います。
この項では、それら『軽い』扱いをあえて不当だと主張し、親しみを込めてニコラス・ケイジを応援する主旨のもと、少しだけいじらせて頂くものであります。
ちょっと想像していただきたい、知り合いの自称映画好きに好きな俳優を問われて、あなたが「ニコラス・ケイジ」と答えたときのそいつのリアクションを。鼻で笑ったりしてませんか?おかしいでしょ?オスカー俳優ですよ?
君は『リービングラスベガス』や『ロードオブウォー』観たのかと。『キックアス』のビッグ・ダディ役なんかもうサイッコーだったじゃないですか。そりゃ最近パッとしないなんて言われたらそうかもしれませんが、ここ数年の彼の主演映画のタイトルをざっと書きだしてみると
- 『ゴーストライダー2』
- 『ハングリーラビット』
- 『ゲットバック』
- 『フローズングラウンド』
- 『トカレフ』
- 『ラストリベンジ』
- 『レフトビハインド』
- 『ザ・レジェンド』
・・・もうお分かりですね?そう、ニコラス・ケイジという俳優は、アクション・スリラー・サスペンスといったいわゆる『ジャンル映画』の出演にしか興味がない(それしかオファーが来ないのかもしれませんが)、それらの映画を大好物する我々は、尊敬と親しみをこめて『僕らのニコラス兄さん』と言ってしかるべき存在なのです。あいにく、上記に羅列した作品はどれもクオリティの面ではイマひとつなものが多いですが、浪費癖がたたって借金まみれになって、全車種揃えていたというフェラーリコレクションまで全て手放すような窮地に陥っても、一発逆転を狙って精力的にジャンル映画を作り続けるニコラス兄さん。愛さずにはいられません。
まだニコラス兄さんを応援する気になってない方にさらに言い募ると、そもそもご存知の方が多いと思いますが、ニコラス・ケイジという俳優は『アメコミ好き』で知られております。それも生半可なものではなく、彼の所有していたアメコミコレクションは、出版の歴史において貴重なものが多く、オークションでなんと160万ドル(日本円で1億6000万円)の価格がついたそうです。
また、親日家のガレージキットコレクターとしても知られており、来日のたびに『まんだらけ』でフィギュアの爆買いをして帰るそうで、彼のLAの自宅の玄関先には日本で購入した40万円の『ガメラ』が鎮座しているそうです。
しかも、息子にスーパーマンの本名である『カル=エル』という名前をつけちゃったりもしています。
なんだか凄く親近感が沸いてはきませんか?今月発売の映画秘宝に、ギンティ小林さんがニコラス兄さんに電話取材してそのあたりのことを聞き出している楽しいインタビューが掲載されていますので是非ご覧ください。
その特集記事でも触れられていますが、前述のようなアメコミ愛から、ニコラス兄さんは昔からアメコミ映画への出演を好む傾向にあり、『キックアス』や『ゴーストライダー』の他にも、幻に終わったティム・バートン監督『Superman Lives』というスーパーマン映画で主演のスーパーマンを演じることが決まっていたりしました。この企画は幸か不幸か、スタジオのGOサインが出たにもかかわらず頓挫しましたが、さすがにニコラス支持派の此方としましてもちょっと待てと。スーパーマンですよ?髪の毛どうするの?
そして、本人が熱望しているにも関わらず一切話が進まない『ゴーストライダー3』の件もそうです。確かにニコラス兄さん主演の1と2、いわゆる大衆受けはイマイチでも『凄く好きだ』というファンが多いことも把握していますが、ここにきて『ゴーストライダー』リブートが、ノーマン・リーダス主演で、なんて噂が流れてくると『そっちは格好良さそうだな』なんて思ってしまうのは致し方ありません。
映画秘宝のインタビューを読むと悲しいかな、ニコラス・ケイジ本人はジョニー・ブレイズ続投を諦めてはいないようですが。
精力的な彼のことです、このまま放っておくと、現在絶好調のMCUやDCEU、ワーナー製作のX-MEN映画からあぶれているヒーローを引っ張り出してきて、あんまり似合わないのに主演して、またアメコミ映画の黒歴史を1ページ増やしてしまいかねません。それは、我々にとっても、ニコラス兄さんにとっても良い状況とは言えませんので、あえてニコラス兄さんにピッタリなアメコミヒーローを提案してみたいと思います。あくまで遊びですので、広い心でお読みください。
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