ボブ・オデンカークが『Mr.ノーバディ』チームと再タッグ、新クライムスリラー『ノーマル』主演 ─ ワケあり保安官が町ぐるみの陰謀を暴く

フツーのおじさんかと舐めてたら、実はめちゃくちゃ強かった。「ベター・コール・ソウル」(2015‐2022)のソウル・グッドマン役で知られるボブ・オデンカークが、壮絶アクションを繰り広げた『Mr.ノーバディ』(2021)のチームと再タッグを組んだ新作クライム・スリラー『Normal(原題)』が、間もなくドイツ・ベルリンで開催される映画の見本市ヨーロピアン・フィルム・マーケットにて出品される旨をThe Hollywood Reporterなどが報じている。
オデンカーク演じるユリシーズは、ノーマルというのどかで小さな町にて保安官の職に就くことになる。前任者の早すぎる死による暫定的な職務のはずだったが、町の銀行がよそ者たちによって襲われたとき、ノーマルの町が邪悪で根深い秘密を隠蔽していること、そしてバーテンダーから司祭まで町中の人間がそれに関わっていることに気づいたユリシーズ。実は自身も過去に秘密を抱えるユリシーズは陰謀を暴いていくことになる。
オデンカークと再タッグとなる脚本家のデレク・コルスタッドといえば、『ジョン・ウィック』シリーズの脚本でもおなじみ。オデンカークとコルスタット、そして『Mr.ノーバディ』でも製作に携わったマーク・プロヴィシエロが共同でプロデュースを務める。メガホンを取るのは『フリー・ファイヤー』(2016)や『MEG ザ・モンスターズ2』(2023)のベン・ウィートリー。爽快なアクションに期待がかかる。
オデンカークは『Normal』について、これまでのアクション映画では見たこともないようなクオリティを有するものになるとコメント。ジェイソン・ボーンを主役とする『ボーン』シリーズの初期作品と比較しつつ、「M・ナイト・シャマラン級のサスペンスとミステリー」を保証するとのことで、ヨーロピアンフィルムマーケットでもバイヤーたちを惹き付けることになりそうだ。
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)ではマーチ家の四姉妹を慈愛で包む敬虔な父を演じたほか、TVシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」のシーズン2では1エピソードながらも、並々ならぬ存在感と強烈な個性を放っていた名優オデンカーク。『Normal』で演じるユリシーズも、只者ではない強力なキャラクターとなるに違いない。
▼ ボブ・オデンカークの記事
Source:The Hollywood Reporter,Deadline