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『IT/イット』ビル・スカルスガルド、『吸血鬼ノスフェラトゥ』リメイク版に抜擢 ─ 『ライトハウス』監督最新作、リリー=ローズ・デップ共演

ビル・スカルスガルド
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42717006345/ Remixed by THE RIVER

『ライトハウス』(2019)のロバート・エガース監督による、『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)のリメイク版映画(タイトル未定)にて、『IT/イット』2部作のペニーワイズ役で知られるビル・スカルスガルドがタイトルロールを演じることがわかった。米Deadlineが報じている。

『吸血鬼ノスフェラトゥ』は1922年にドイツ人映画監督F・W・ムルナウが手がけたサイレント映画で、古典的ホラー映画を代表する一作(1978年にはヴェルナー・ヘルツォーク監督による『ノスフェラトゥ』が製作された)。エガース監督は長らく“『吸血鬼ノスフェラトゥ』を自身の手で再創造する”という企画に熱意を燃やしてきたのである。

報道によると、ロバート・エガース版『吸血鬼ノスフェラトゥ』では、ビル・スカルスガルドがノスフェラトゥ役を演じるほか、『ヴォイジャー』(2021)『キング』(2019)のリリー=ローズ・デップが女性主人公を演じる。19世紀のドイツを舞台に、悪夢に悩まされる若い女性(デップ)と、彼女に付きまとうトランシルヴァニア地方の古代の吸血鬼(スカルスガルド)をめぐる“妄想のゴシック・ホラー”になるとのことだ。

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リリー・ローズ・デップ

エガースは監督・脚本・製作を兼任し、プロデューサーには『ハリー・ポッター』シリーズの監督などで知られるクリス・コロンバスらが参加。エガースの前作『ノースマン 導かれし復讐者』(2023年1月日本公開)を手がけたFocus Featuresが製作を担当する。

もともと本作は2019年に企画が動き出しており、『ウィッチ』(2015)『ノースマン』でエガース作品に出演したアニャ・テイラー=ジョイ、『ダンケルク』(2017)『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022)のハリー・スタイルズが出演予定だった。しかし、当時のスタジオがスケジュールと予算の都合で企画を停止したことで、エガースは『ノースマン』の製作に移り、のちにアニャとハリーは企画を離脱。その後、エガースは次回作として『ノスフェラトゥ』に再着手し、新たな出演者の検討に入っていた。ちなみにアニャ&ハリーで企画が進んでいた頃から、ビルは別の役柄で本作に出演予定だったという。

『IT/イット』で一躍ブレイクしたビルは、『悪魔はいつもそこに』(2020)『エターナルズ』(2021)などに出演し、最新作のホラー『Barbarian(原題)』では出演・製作総指揮を兼任。今後は『ジョン・ウィック』第4作などの公開を控えるほか、『クロウ/飛翔伝説』(1994)のリブート版映画にも出演することが決まっている。また、リリー=ローズも新作映画『サイレント・ナイト』の日本公開を2022年11月18日に控えているほか、The Weekndと共演するHBOドラマ「The Idol(原題)」も2022年11月に米国放送予定だ。

フレッシュなキャスティングを得て、いよいよ始動するロバート・エガース版『吸血鬼ノスフェラトゥ』。原点回帰ともいうべきゴシック・ホラーで、今度はどんな恐怖を届けてくれるのか。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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