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『ジュラシック・パークIII』監督、新作はディズニー実写映画『くるみ割り人形』 ― 『ギルバート・グレイプ』監督と奇跡の共同クレジット

ディズニー

ウォルト・ディズニーによる新作実写映画『Nutcracker and the Four Realms(原題)』に、『ジュラシック・パークIII』(2001)や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)などを手がけた映画監督ジョー・ジョンストンが監督としてクレジットされることがわかった。米The Hollywood Reporter誌が報じている。

『Nutcracker and the Four Realms』は、E・T・A・ホフマンによる童話作品『くるみ割り人形とねずみの王様』や、同作を原案とするチャイコフスキー作曲のバレエ作品『くるみ割り人形』を実写映画化するもの。当初、監督としては『ギルバート・グレイプ』(1993)や『サイダーハウス・ルール』(1999)、『僕のワンダフル・ライフ』(2017)などのラッセ・ハルストレムが単独でアナウンスされていた。

このたび、ジョー・ジョンストンが監督として追加されることになったのは、本作の再撮影をラッセ監督がスケジュールの都合で担当することができず、その代理をジョー監督が務めることになったため。再撮影は32日間に及ぶ膨大な作業だったと報じられており、『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)を手がけたトム・マッカーシーが新たに執筆したシーンなども追加撮影されたという。なお、ラッセ監督は編集などポスト・プロダクション(作品の仕上げ作業)には携わることができたという。完成した作品には、一行目にラッセ監督の名前が、二行目にジョー監督の名前が記されることになるそうだ。

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全米監督協会の定めているルールによれば、通常、一本の映画には一人の監督のみがクレジットされる。あらかじめチームとして成立している監督は例外のため、コーエン兄弟や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟、『LEGO(R) ムービー』(2014)のフィル・ロード&クリス・ミラーなどは認められているわけだ。
したがって、ラッセ監督とジョー監督が“共同監督”とされる本作は非常に珍しいケースといえる。The Hollywood Reporter誌によれば、今回はラッセ監督がクレジットの共有を申し出たという。

同誌に対してラッセ監督は、「私が再撮影に参加できないことが判明した際、ジョー・ジョンストンが参加してくれたことを心からありがたく思いました。ジョーはVFXの真のエキスパートで、共同作業は楽しかったです」とコメント。一方、ジョー監督は「本作の初期編集版を観て、ユニークで新鮮な印象を受けました。残された素材の演出を打診されて、ラッセによる素晴らしい、そして非常に独創的なビジョンを完成させる機会だと思ったのです。その結果には、きっと二人とも満足することでしょう」との声明を発表している。

映画『Nutcracker and the Four Realms(原題)』は2018年11月2日に米国公開予定

[お詫び]
記事初出時、タイトルおよび本文に『ジュラシック・ワールドIII』との記述がございました。正しくは『ジュラシック・パークIII』でございます。謹んでお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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