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【考察】「オビ=ワン」ダース・ベイダー戦の行方を予想 ─ 『スター・ウォーズ』新ドラマはバッドエンドを迎えるか

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

スター・ウォーズ』待望の新作ドラマオビ=ワン・ケノービは、『エピソード3/シスの復讐』(2005)と『エピソード4/新たなる希望』(1977)の間の空白を描くドラマ。事前情報を元に考えてみると、どうもバッドエンドを迎えるような気がしてならない。

『シスの復讐』でパルパティーンの策に溺れて崩壊したジェダイ。その後、アナキンの隠し子ルークを邪悪な手から保護するため惑星タトゥイーンで隠遁したオビ=ワンの物語が描かれる。

ドラマではオビ=ワンとダース・ベイダーとの運命の再戦も描かれるというが、物語は『新たなる希望』以降も続くわけなので、当然ながらオビ=ワンがベイダーを倒す事はない。むしろ、ベイダーの猛攻にオビ=ワン側が圧倒される恐れがある。

参考にしたいのが、アニメ「反乱者たち」におけるベイダーの戦闘スタイル。このシリーズでベイダーは、かつて自身のパダワンであったジェダイのアソーカ・タノと禁断の刃を交えている。アソーカがやや情を見せながら戦ったのに対し、ベイダーの方は一切の容赦無くライトセーバーを振るった。

「反乱者たち」は「オビ=ワン」から4年後にあたるから、時代設定も近い。「あんたが憎い!」と恨み節で別れたオビ=ワンには、怒りのパワー全開で立ち向かってくるだろう。憎しみを戦いに利用することこそがシスの教えだ。

対するオビ=ワンは、かつての愛弟子相手に攻撃姿勢を取れるか。そもそもオビ=ワンのライトセーバー戦闘型は「ソレス」と呼ばれるフォームIII、これは防御特化型の構えだ。実は『シスの復讐』ムスタファーでの戦いも、よく観察するとオビ=ワンは防戦一方で、アナキンの斬撃を防ぎ続けてやり過ごそうとしていることがわかる(一方アナキンは「マカシ」と呼ばれるフォームII、これは対ライトセーバー戦に特化した攻撃的なスタイルだ)。

おそらく「オビ=ワン」時のオビ=ワンは、オーダー66によってジェダイが殲滅されたことや、この策略を許してしまったジェダイ評議会の脇の甘さを自省し、ある程度の失意にあるはずだ。アナキンがいくら生身を失った状態とは言え、シスの怒りのパワーに満ちたベイダーの猛攻を防ぐのがやっとになるのではないか。最悪の場合、ドラマではオビ=ワンがベイダーに敗北してエンディングを迎える可能性すらあり得る。

その一方で、『新たなる希望』で2人がデス・スター内で再戦した際、ベイダーがオビ=ワンに「衰えたようだな」と挑発していたことも気になる。今となっては、ベイダーのこのセリフは「ドラマ『オビ=ワン』での再戦時と比較して」と解釈することもできるようになった。

オビ=ワン対ベイダーの決闘の行方だけでなく、物語全体としてもバッドエンド方向に進むことが予想される。シリーズの脚本家ジョビー・ハロルドは物語について、「銀河の暗黒の時代を描く(a time of darkness in the galaxy)」と予告。「暗黒の時代」と聞いてすぐに思い出されるのが、『新たなる希望』でルークを自宅に招いたオビ=ワンの語りだ。「数万年の間、ジェダイは旧共和国の平和と秩序を守ってきた。暗黒の時代、帝国軍より前の話だ」と昔話を披露したオビ=ワンのトーンは重かった。この時遠い目をしていたオビ=ワンが思い浮かべていた過去こそ、ドラマ「オビ=ワン」で描かれる時代である。

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

ご存知の通り、帝国軍は各地で武力侵攻を行う軍事国家で、銀河全域がその支配下に置かれることとなった。たった1人のはぐれジェダイであるオビ=ワンはその勃興を座して見ることしかできなかったわけである。予告編で紹介されているように、ドラマではパルパティーンの命を受けてジェダイ残党狩りに乗り出す「尋問官」も登場。歴史上、彼らは全てのジェダイを滅ぼし終えたとみて『新たなる希望』時までに解散している。つまり、仮にドラマにオビ=ワン以外の生き残りジェダイが登場したとしても、尋問官に殺められる確率が高い。

以上のことから、「オビ=ワン」では苦難と敗北に向かう、物悲しいプロットになる可能性がある。それはアナキンの暗黒面転落が明らかであった『シスの復讐』のような悲壮感を帯びる作風になるかもしれない。

ただし、『シスの復讐』や『ローグ・ワン』がそうであったように、物語は『新たなる希望』ルークの存在へと渡っていく。ここでいう『希望』に、もう一つの意味が加わることとなりそうだ。タトゥイーンから望む双子の太陽のように。

ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」は、2022年5月27日(金)より独占配信開始。

Source:EW

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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