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ドラマ「オビ=ワン」、ダース・モール復帰の予定だった ─ 代わりにダース・ベイダーが悪役に

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』ディズニープラスで配信中 © Lucasfilm Ltd.&TM. All Rights Reserved.

『スター・ウォーズ』の新ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」では、オビ=ワンがかつてパダワンだったダース・ベイダーと再対峙するとして大きな注目を集めている。しかし本シリーズは当初、ベイダーではなくダース・モールを悪役として登場させる予定だったそうだ。米The Hollywood Reporterが伝えている。

伝えられるところによれば、当初本シリーズで脚本を手掛けていたホセイン・アミニの案では、幼きルークを保護するオビ=ワンが、ダース・モールらヴィランに狙われるというストーリーで、ベイダー登場の予定はなかった。しかしこの脚本を受け取ったデイヴ・フィローニとジョン・ファヴローの両名は、彼らが製作する「マンダロリアン」の内容に似ているという点に懸念を示したという。想像してみれば、両作とも『子連れ狼』のように、孤独な戦士が幼い子を守るという主軸が共通する。

そこでフィローニとファヴローは、シリーズの監督デボラ・チョウに「大胆にいけ」とフィードバック。こうした懸念がルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディにも伝わったことで、企画は2020年はじめに一時停止となっている。

これに伴って、ダース・モール悪役案も大々的に見直され、ダース・ベイダー再登場という計画に至ったようだ。The Hollywood Reporterが最初に報じていたところによれば、『エピソード1/ファントム・メナス』(1999)でモール役を演じたレイ・パークも続投のためにスタント・トレーニングに入っており、スタジオでテスト用の映像も撮影していたという。ただし、ルーカスフィルムは「モールの再登場が検討されたことはないし、パークがセットに来たこともない」と否定している。

仮にモールが再登場していれば、オビ=ワンとは因縁の再対決となっていただろう。『ファントム・メナス』でオビ=ワンのマスターであるクワイ=ガン・ジンを倒したモールは、その戦いでオビ=ワンに敗れ下半身を失う。しかしモールは実は生き延びており、その復活はアニメ「クローン・ウォーズ」で描かれている。映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』では犯罪組織シャドウ・コレクティブを束ねていることが明かされた。ちなみにダース・モールとオビ=ワンはアニメ「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」の中で何度か再戦している。「反乱者たち」でオビ=ワンへの恨みを爆発させて「ケノォービィ!」とひとり絶叫するシーンはファンの間で有名だ。

モールの実写登場がお蔵入りになったのは寂しい限りだが、ことモールとオビ=ワンの物語に関しては、「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」でよく描かれており、その因縁には決着もついている。ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」が「マンダロリアン」との作風の重複を避けるためにモール登場を見送り、代わりにベイダーとの再戦にフォーカスを当てるのだとしたら、そちらの方がより「大胆」であることは間違い無いだろう。

なお「オビ=ワン」の予告編では、ラーズ家で無邪気に遊ぶ幼きルーク・スカイウォーカーの姿もあったが、この子役も2020年の企画停止時に見直しが入ったようだ。新たにルーク役を演じるのはグラント・フリーリーという子役で、これまでに「CREEPSHOW/クリープショー」(2019)の1エピソードに出演している。

「オビ=ワン・ケノービ」は2022年5月25日(水)16 時よりディズニープラスにて独占配信開始。

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Source:The Hollywood Reporter

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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