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【ネタバレ】「オビ=ワン・ケノービ」リーヴァ尋問官は衝撃の結末を迎える予定だった、脚本家が明かす ─ シリーズに登場させた理由も

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

この記事には、「オビ=ワン・ケノービ」のネタバレが含まれています。

リーヴァ尋問官は死ぬはずだった

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

本作で描かれたオビ=ワンは、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)から10年後を舞台に、ジェダイ狩りをする帝国軍に見つからないよう、フォースを封印し身を隠していた。しかし誘拐された幼き姫、レイア・オーガナを助けるため、オビ=ワンは再び立ち上がり帝国軍に立ち向かっていく。

このオビ=ワンを執拗に捜索して追い詰めようとしたのが、レイア姫の誘拐を仕立てた人物でもある帝国軍のひとり、サード・シスターことリーヴァ尋問官だ。第5話では、リーヴァがかつてジェダイ候補生だったことが明らかとなり、幼い頃に、“オーダー66”の発令により数多くの仲間たちを目の前で失っていたことも判明。そこでダース・ベイダーへの復讐を果たすために帝国軍に入り、その機会を常に伺っていたのである。しかし、ダース・ベイダーはリーヴァの正体に初めから気付いており、彼女からの不意打ちをフォースで止め、ライトセイバーで容赦なく腹部を貫いたのであった。

続く第6話では、生き延びていたリーヴァが、ルーク・スカイウォーカーを殺めることで、ジェダイへの復讐を果たすことを試みる。しかしダークサイドに堕ちる直前に、ルークを目の前にして良心の呵責により断念し、ラーズ夫妻のもとへと返すのだった。悲しみに暮れるリーヴァは、その場に駆けつけたオビ=ワンから、「もう自由だ」と告げられ、新たな道を歩むことに。こうして、「オビ=ワン・ケノービ」でのリーヴァの復讐の旅は幕を閉じたのである。

オビ=ワン・ケノービ
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

このリーヴァというオリジナルキャラクターをドラマに登場させた理由は何だったのか。本作の第1話〜第3話、そして第6話の脚本家としてクレジットされているスチュアート・ビーティーが、The Directのインタビューにて以下のように説明している。

「僕たちは常に、オビ=ワンがダース・ベイダーを殺せないという現実に直面していました。彼は誰かを倒す必要があったんです。そこでリーヴァをオビ=ワンにとって倒すべき相手、あるいは救うべき存在として登場させようと考えたんです。なぜなら、オビ=ワンはダース・ベイダーを救うことができませんから。」

本作では、『エピソード3』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)の中間を時代背景とした知られざる物語が描かれた。つまり、このストーリーのなかにはダース・ベイダー以外で、オビ=ワンが戦うべき相手、また救いの手を差し伸べるべき人物を配置する必要があったというわけだ。上述の通り、リーヴァはオビ=ワンによって復讐から解放されたが、スチュアートいわくもともと映画版として想定されていたときの脚本では、彼女は死ぬはずだったという。

「メカニックなスーツを着ているにもかかわらず、ダース・ベイダーと呼ばれる男が、自分を殺そうとした人物であると、どうしてリーヴァは知ったのだろうかと考えたんです。そこで、オビ=ワンがリーヴァにその秘密を打ち明けることで、“私はずっと間違っていたんだ”と思わせるような展開を書きました。それでオビ=ワンのために自分を犠牲にして、ダース・ベイダーに“オビ=ワンを殺しました”と伝えるんです。そしてベイダーはリーヴァに命を狙われていると知っていたので、彼女を殺すことになるわけなんですよ。」

この映画版の脚本のなかでは、リーヴァはアナキン・スカイウォーカーとダース・ベイダーが同一人物であると認識していなかったということだろう。またスチュアートによれば、この映画版の脚本におけるリーヴァは、ジェダイ評議会こそが銀河の最大の悪と考えていたようだ。つまり、帝国軍を悪の組織とはみなしていなかったということなのかもしれない。

ちなみに、「オビ=ワン・ケノービ」はシーズン2へと更新される予定は現時点ではなく、リーヴァの再登場も不明。この先、彼女がどんな道を歩むのか気になるところだ。

Source:The Direct

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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