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【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第5話解説 ─ サンジ初登場、ゾロVSミホークの名バトルで「三千世界」

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One Piece. Taz Skylar as Sanji in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

この記事には、「ONE PIECE」第5話『EAT AT BARATIE!』のネタバレが含まれています。

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Netflixシリーズ「ONE PIECE」8月31日(木)世界独占配信 / (C)尾田栄一郎/集英社

「ONE PIECE」第5話『EAT AT BARATIE!』解説

前回(第4話)のラストでは、ルフィがガープ中将の孫だという事実が判明。第5話は、その直後から始まる。ルフィは海軍の軍艦にいるガープを見つめ、子ども時代を振り返る。

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浜で手作りの船と海賊旗を用意し、「さあ出航だ」と喜ぶ幼いルフィ。そこにガープが現れ、「こんなことをしていて海兵になれるか?」と問う。ルフィが自分は海賊になると返すと、ガープは怒って船を壊し「今日からお前を特訓する」と宣言する。

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One Piece. Vincent Regan as Vice-Admiral Garp in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

現在に戻ると、ガープは再び大砲を撃ち、ルフィが乗るゴーイングメリー号の柵を破壊。応戦しようとする麦わらの一味だが、ゾロはナミに指示された「取舵」がわからず、ウソップは大量の砲弾を床に転がし……とドタバタで失敗する。

ガープは次の手として、素手で砲弾を発射(大砲より強力な“拳骨隕石”だ)。対するルフィはお腹を巨大に膨らまし、砲弾をはね返す。ガープは「やりおったな」と笑い、麦わらの一味はルフィの新技“ゴムゴムの風船”に驚きながら大喜び。ナミは海軍から逃れるため、濃霧の中へと船を進める。

うまく海軍をまいたものの、霧のせいで方向がわからなくなる麦わらの一味。そんななか、ナミは「海軍中将がおじいちゃんって話」を持ち出し、ゾロにルフィからこの件を聞き出すよう頼む。ゾロはルフィに「何か言いてェことは?」と尋ね、「別に」と返されると「問題なさそう」と判断。もちろんナミは納得いかない様子だ。そこで突然、ルフィは食べ物の香りを感じ、だれかが料理していると予想。その人間離れした嗅覚をもとに船を進め、魚の形をした海上レストラン「バラティエ」を見つける。

店の前に着くと、ルフィはここで食事しようと提案。4人は身なりを整えて中に入るが、予約がないため断られてしまう。ウソップは“未来の海賊王”ルフィを盾に押し切ろうとするが、作戦は失敗。最終的にナミが案内係にこっそり金を渡し、4人は席に通される。

厨房ではサンジが見事な手つきで、エレファント・ホンマグロのソテーを仕上げていた。しかし同僚のパティからはメニュー以外を作るなと言われ、オーナー・料理長のゼフからは「こんな物をバラティエで出す日は来ないぞ」とどやされる。サンジが店のメニューに不満を言うと、ゼフはサンジを調理から外し、給仕するよう命じる。

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One Piece. Taz Skylar as Sanji in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

サンジが着替えて客席に行くと、別のテーブルの客同士が口論していた。サンジは仲裁に入るが、ふたりが暴れ出したため、足技を使って両者の動きを封じる。その姿を見て、ルフィは「やるなァ」と感心した様子だ。

オーダーを取りにきたサンジに、ルフィは「あるメニュー全部」を注文。サンジが「不味さを紛らわすカクテル」をすすめると、ナミは「売る気ないの?」とツッコみを入れる。すると急に態度を改め、ナミを「ステキなレディ」と呼んで甘い酒をすすめるサンジ。全員分のドリンクを聞くと、厨房に戻っていく。ゾロ&ウソップはサンジに気に入られたナミをからかい、ナミは「サイテー」と言いつつも笑みを浮かべている。

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One Piece. (L to R) Jacob Romero Gibson as Usopp, Iñaki Godoy as Monkey D. Luffy, Taz Skylar as Sanji in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

一方海軍側は、ルフィがはね返した砲弾による被害の修復にあたっていた。軍艦は2日使えなくなったものの、援軍はいらないと言うガープ。“鷹の目のミホーク”に連絡し、ルフィの追跡を依頼する。戦闘中のミホークはガープとの会話に応じながら、黒刀「夜」で敵を次々と倒していく。そして一振りで船を真っ二つに割り、最後に“首領・クリーク”を殺して決着をつける。

ガープがルフィのことを「未知数」と表現したため、ミホークは「面白そうだ」と言って依頼を承諾。ルフィを生け捕りすべく、東の海サンバス海域へ向かうことに。そしてこのガープ&ミホークの会話は、コビーに盗み聞きされていた。

一方、麦わらの一味は大量の料理を食べ終え、満足げな様子。ルフィは海軍を追い払った「勝利」に乾杯するが、ナミは準備も連携もできず「ガタガタだった」と厳しく指摘。さらに、ガープとの関係を隠していたことを追及する。

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One Piece. Taz Skylar as Sanji in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

そこにサンジが勘定書をもって登場。ルフィが勘定書にサインして渡すと、サンジはそれを見て笑う。サンジが厨房に戻るとすぐにゼフが登場し、「モンキー・D・ルフィはどこだ?」と呼びかける。ルフィが返事をすると、ゼフは「ツケ払いは不可だ」と伝える。

今すぐ代金を払えないルフィは、大秘宝(ワンピース)を見つけてから“宝払い”するつもりだ。それを聞いたゼフはルフィを厨房へ連れていき、1年間雑用をして借りを返せと命じる。

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One Piece. Craig Fairbass as Zeff in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

ゼフの怒りがルフィへ向いている間に、調理に戻ろうとするサンジ。しかしゼフにすかさず止められ、給仕に戻るよう言われる。ゼフがサンジの「勝手な料理」に怒る一方、彼のマグロソテーのソースをなめたルフィは笑みを浮かべる。

そのころ残りの3人は、バラティエの“魚”の口部分にあるテラスバーにいた。ナミがルフィに腹を立てていると、ゾロはバギーやクロに比べたら海軍中将はマシだと話す。そこでナミは「いま捕まりたくない。だって…」と言いかけてやめる。バーカウンターに移動したナミはコノミ諸島へ行く手段を尋ね、夜明けに出る船でこっそり発とうとする。

再び海軍パートに移り、コビーはヘルメッポに“ミホーク”を知っているか質問。ヘルメッポは、ミホークは「世界中の剣士の頂点に立つ男」で「王下七武海」のひとりだと説明する。七武海とは、かつて海を支配していた強力な7人の海賊で、現在は世界政府と協力関係にある。政府の汚れ仕事をする代わりに、自由な行動が許されているのだ。海賊行為が公認されていると初めて知ったコビーは、ショックを受ける。

コビーはガープに海軍への失望を明かし、法の下で人々を平等に扱うことができないなら、自分は海兵をやめるべきかと話す。するとガープは世界は不公平で単純じゃないとした上で、「秩序と無秩序の間を埋めるのが海軍の仕事」だと説く。

「バラティエ」ではルフィがまだ皿洗いを続けており、サンジは「せいぜい後悔しろ」と声をかける。ルフィはマグロのソテーを食べたことを明かし、「今日の中じゃ一番うまかった」と絶賛。料理が上手いのになぜ給仕させられているのか聞くと、サンジはゼフの「嫉妬」だと答え、自分の方が上なのに「頑固ジジイは認めない」と文句をたれる。

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Netflixシリーズ「ONE PIECE」2023年8月31日(木)世界独占配信 / (C)尾田栄一郎/集英社

ルフィは「バラティエの料理長になる」のが夢なのかと聞くが、サンジにはもっと大きな夢があった。4つの海の食材がすべてそろう、“オールブルー”と呼ばれる海を探しに行くことだ。ルフィに「海に出たいなら出ろ」と伝えるが、サンジにとっては「そんなに単純な話ではない」という。

そこに、空腹で死にそうな海賊のギンが登場。サンジは急いでピラフを用意しようとする。パティからそんな海賊に「いちいち施してどうする」と言われるが、「食いてェ奴には食わせてやる」のがサンジのポリシーだ。ギンは1週間食べていなかったらしく、料理をくれたサンジに感謝する。

サンジの才能と人柄を買い、仲間になってほしいと頼むルフィ。しかしサンジから「悪いがここを出れねェ」と断られる。ルフィが「ワンピースを目指す」と言うと、突然ギンが反応。自分も目指していたが50隻の船と5000人を失った、と偉大なる航路(グランドライン)の厳しさを警告する。もちろんギンが話しているのは、ミホークに壊滅させられたクリーク一味のことだ。

一方バーでは、お互いのことを分かったつもりのナミ&ゾロが、相手について当てられるか試すゲームを開始。自分のことを当てられたら1杯飲むルールだ。ゾロが一発目で予想を外すと、ナミはみかん畑の広がる小さな村で育ったことを明かす。ナミはゾロには友達がいないと予想するが、ゾロは「ひとりいた」と回答。これに対してナミは、自分は友達がいないと言う。

そのころバーカウンターでは、ウソップが得意げに話しながら、海軍を追い払った話を誇張していた。隣に座るミホークが話しかけ、キャプテンの「ルフィに会いたい」と伝えると、ウソップは彼をゾロ&ナミの元へ連れていく。

その姿を見るなり、「ジュラキュール・ミホーク」だと気づくゾロ。「おれはお前に会うために海に出た」と伝え、命を懸けた勝負を申し込む。ミホークを倒せば、自分が世界一の剣豪になれるからだ。ミホークは決闘を受けることにし、明日夜明けにゾロを片づけてから、ルフィを連れていくと宣言する。

ルフィは厨房でゼフに会い、サンジに夢を諦めさせる気かと責める。「あいつは料理をやめない」と強い調子で言い、さきほど飢えた海賊に食事を与えていたことを明かす。するとゼフは怒るどころか感心しているようだ。そこに、ウソップが慌てた様子でやって来る。

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One Piece. (L to R) Iñaki Godoy as Monkey D. Luffy, Craig Fairbass as Zeff in season 1 of One Piece. Cr. Courtesy of Netflix © 2023

ミホークに決闘を申し込んだゾロに対し、負け戦に行くようなものだと必死で止めるナミ。ルフィも「決闘はどうなんだ」と尋ねるが、ゾロが夢を叶えるためだと知った途端、邪魔はできないと判断する。どうしても決闘を止めたいナミは、ゾロに「なぜ構う」と聞かれ「友達だから」と回答。しかし「友達はいねェはずだろ」と一蹴される。その後ナミは荷物とグランドラインへの海図を持って、夜明けの船に乗るため出発。しかしいざ船の前に到着すると、ためらっている様子だ。

そして約束通り現れたミホークは、ルフィを見て「こんな小物1匹のために」と驚く。ゾロが「始めよう」と言うと、ミホークは後ろに背負った黒刀ではなく短剣を取り出し、「うさぎ狩りには十分」と一言。ゾロが2本の刀を交差させて繰り出す“鬼斬り”を短剣で止め、すべての攻撃を楽々とかわしていく。

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One Piece. (L to R) Steven Ward as Mihawk, Mackenyu Arata as Roronoa Zoro, Jacob Romero Gibson as Usopp, Iñaki Godoy as Monkey D. Luffy in season 1 of One Piece. Cr. Raquel Fernandes/Netflix © 2023

ゾロはミホークに吹っ飛ばされると、くいなと約束した瞬間を思い出す。そして再びミホークに立ち向かうと、胸を短剣で刺され、動きが止まる。そのまま見守るルフィ&ウソップ。そこにはナミも戻って来ていた。「なぜ退かん」と聞かれたゾロは、「おれの夢を終わる」からだと回答。ミホークは「貴様を覚えておく。強き者よ」と勇気を称え、「礼を持ってこの黒刀で沈めてやる」と言い背中から「夜」を抜く。

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Netflix シリーズ「ONE PIECE」 8 月 31 日(木)より独占配信中。

くいなから受け継いだ「和道一文字」を抜いたゾロは、三刀流奥義“三千世界”を決めようとするが、両手に持った刀を粉々に砕かれてしまう。完敗を認めると、両手を広げて「背中の傷は剣士の恥だ」と名ゼリフを吐く。ミホークは「見事」と言ってゾロの胸を斬りつける。

ゾロのそばに駆け付けたルフィに、ミホークは「何を目指す?」と尋ねる。ルフィは海賊王だと伝え、それがミホークを超えるより「はるかに険しい道」となろうとも、「なるぞ」と宣言。ミホークは「なるかもな」とその可能性を認め、「世界には未知数のカードが必要だ」と述べる。そして最後にゾロに声をかけ、「死ぬにはまだ早い」「強くなって再び来い」と伝えて去っていくのだった。

深刻な傷を負ったゾロは力を振り絞り、ルフィに「おれが世界一の剣豪くらいにならねえと困るんだよな」と話しかける。そして大声で二度と敗けないことを誓い、意識を失ってしまう。

サンジ初登場となる第5話は、実際の料理シーンもさることながら、ゴージャスな実写版「バラティエ」にワクワクさせられた。魚の口のバーは原作にはなく、ドラマ版のプロダクション・デザイナー、リチャード・ブリッジランドのアイデアが元になっているそう。ブリッジランドは実際にセットで酒を飲んだらしく、「世界一おいしいバー」だと感想を述べている。

ちなみに原作の「バラティエ」は首領・クリーク戦の舞台となるが、ドラマ版ではクリークがミホークに殺されたため、生き残ったギンひとりが少し立ち寄るだけ。共同ショーランナーのスティーヴン・マエダによるとこの変更は、クリーク戦よりも「アーロンをシーズン1最大の悪」にすることを重視した結果のよう。アーロンは第3話で早々に登場を果たしており、残る3エピソードでその脅威が明らかになる。

Netflixシリーズ「ONE PIECE」は配信中。

Source:TVGuide,Variety

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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