実写版「ONE PIECE」バギー、なぜ原作よりダークに? ─ 映像化のポイント、監督が解説

Netflix実写シリーズ「ONE PIECE」では、ルフィにとって初の強敵、道化のバギーが登場した。原作漫画に比べ、リアリスティックでダークに描かれていた印象のバギーだが、マーク・ジョブスト監督によると、これは意図的な演出なのだという。
道化のバギーは、バギー海賊団の船長にして「バラバラの実」の能力者。実写版「ONE PIECE」第2話「THE MAN IN THE STRAW HAT」では、グランドラインへの海図を手に入れたルフィたちとバギー海賊団による戦いが繰り広げられた。
映像化の際、原作の持つトーンバランスを損なわないように注意を払ったというジョブスト監督は、米Varietyでバギー実写化におけるポイントを説明。ルフィとバギー、両キャラクターにおける明暗を意識したのだという。
「軽はずみな陽気さに対しては、ダークさが合います。[…中略…]ルフィにはお気楽さを意識したので、バギーにはよりダーク路線を行ってもらいました。」
実写版のバギーは、町の住人に鎖を繋ぎ、無理やりサーカスの見物客として操るが、この設定はドラマオリジナルのもの。アニメや漫画ではド派手な攻撃を好んでいたバギーだが、ドラマ版ではじっくり痛めつけることを好んでもいた。
一方、ジョブスト監督は、バギーを残忍なヴィランとして描くだけでなく、彼が負った傷を強調することも意識した。ドラマでは、バギーが昔、一緒の船に乗り込んでいた赤髪のシャンクスから裏切られていたことが語られる。「こうした痛みを彼が負っていること、彼が過去の人生経験によってああいう人になってしまったということを感じてもらいたかった」とジョブスト監督は語っている。明暗がはっきりしたルフィとバギーの表裏一体性が強調されたシーンとなった。
激闘の末、勝利したルフィたち。とはいえ、なんだかんだバギーとは長い付き合いになりそう。この後もルフィたちの前には大勢のヴィランたちが立ちはだかるが、製作陣の意図を汲みながら鑑賞してみると、作品の深みを楽しめそうだ。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」 は配信中。
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Source:Variety