【ネタバレ】実写「ONE PIECE」コビーは「海軍版ルフィ」? ─ 登場シーン増量のワケ

Netflix実写シリーズ「ONE PIECE」では原作漫画から登場シーンが増えたキャラクターもいた。その1人が海軍に入ることを志す弱気な少年コビー。製作陣は、ドラマ版でのコビーの立ち位置にどのような想いを込めたのか。
この記事では、「ONE PIECE」の内容について言及しています。

釣り船と間違えて海賊船に乗り込んでしまったコビーは、船長のアルビダに雑用として働かされるはめに。そんな中、樽の中で爆睡していたルフィと出会い、運命は大きく変わっていく。
コビーの登場を巡る大まかな流れは原作から踏襲されていったが、ドラマ版ではコビーの役割が増量。漫画第1巻のシェルズタウンでルフィたちと別れた後、コビーが次に出てくるのは第45巻のウォーターセブン編だが、ドラマでは海軍中将のガープ直属の部下としてアーロパーク編まで登場した。
この大胆な変更には、ルフィとコビーの関係性をより際立たせようとした製作陣の想いがあった。脚本・製作を務めたスティーヴン・マエダは米Varietyでこう語っている。
「コビーは海軍版のルフィーにほかなりません。彼は、ルフィが海賊になりたいのと同じように、海軍に入りたいと思っています。2人を並行的に描くのは素敵なシンメトリーなんじゃないかと感じたんです。仲を深めていくにもかかわらず、敵同士にもなっていってしまうという。」

ドラマ版では、無事海軍への入隊を叶えることができたコビーが、善と悪の間で揺れ動くシーンも繊細に描かれた。また、性悪な相棒ヘルメッポとの関係性についても掘り下げられ、ファンは2人のヒューマンドラマも堪能できたはずだ。マエダは米TV Lineとのインタビューで、「コビーには、行く先々で変わっていく人間関係を持って欲しかった」と説明。「最初は手強い敵だとしても、思いがけない友情を築いていくんです」。
ちなみに、コビーを海軍に迎え入れたガープ中将も原作漫画から登場が繰り上げられたキャラクターの1人。マエダによると、ガープが「ルフィの追っ手となる敵役に適している」との理由から、このような決断に至ったという。
「ONE PIECE」はNetflix独占配信中。
Check実写ドラマ「ONE PIECE」エピソード解説
- 1.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第1話解説 ─ 原作の再現と変更ポイントを振り返る - 2.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第2話解説 ─ ダークなバギー戦、ルフィとシャンクスの名シーン登場 - 3.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第3話解説 ─ ウソップ、カヤ、クラハドールが登場 - 4.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第4話解説 ─ アニメ主題歌「ウィーアー!」流れる船出、クロとの対決 - 5.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第5話解説 ─ サンジ初登場、ゾロVSミホークの名バトルで「三千世界」 - 6.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第6話解説 ─ サンジ&ゼフの感動シーンと、原作からの細かな変更点 - 7.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第7話解説 ─ アーロンパーク突入とナミの感動エピソード、原作と照らし合わせて - 8.
【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第8話解説 ─ 最終話は原作をどうアレンジしたか?