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『2分の1の魔法』トム・ホランド、イアン役との繋がりは少年時代の自分 ─ 舞台『ビリー・エリオット』出演時の「冒険」を回顧

2分の1の魔法
(C)2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『ドクター・ドリトル』に引き続き、ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』で声優を務めるトム・ホランド。マーベル映画のスパイダーマン/ピーター・パーカー役でその人気を不動のものとしたトムは、新たな作品に挑み続けている。そんなトムが新作『2分の1の魔法』で演じるのは内気な少年イアンだ。

日頃からSNSなどで明るい姿を見せる陽気なトムが、全く異なる性格を持つイアンを演じるにあたっては、意外にも過去の経験が活きていたようだ。2020年2月に行われた米ロサンゼルスでの記者会見にて、役柄との個人的な繋がりを語っている

本作は、自分に自信を持てないものの実は隠れた魔法の才能を持つ主人公の少年イアンと魔法オタクで陽気な兄のバーリーが、父親を甦らせるための魔法を求めて旅に出るアドベンチャー。性格だけ見れば、バーリーの方がトムに適任のように思えるが、「12〜13歳の頃の自分がイアンに似ていた」とトムは明かしている。「少し内気な性格だったんです。とてもびくびくした少年で、学校では辛い時間を過ごしました」。

公開されている予告編などを見ると、本作のゴールが父親との再会であることはもちろんのこと、内気なイアンが、頼もしい兄の助けを借りて一歩前に踏み出す成長譚でもあることが分かる。実は少年時代のトムもイアンのように内気な性格を克服する経験をしていたという

冒険に出たのは、『ビリー・エリオット』の時が初めてです。その時に自分の殻を破れたんです。もっと自信を持てるようになって、自分を信じられるようになりました。

『ビリー・エリオット』とは、ジェイミー・ベル主演の映画『リトル・ダンサー』(2000)に基づいて制作されたミュージカル作品。トムは、8回のオーディションと2年間の厳しいトレーニングを経て12歳の時に見事主人公ビリーの座を獲得したのだ。「このキャラクター(イアン)に惹かれたのは、僕が子どもの時に経験した旅がこの映画を通して見られるということなんです」とトムが語るように、本作には役者の道を一歩踏み出した頃のトム自身の経験が色濃く反映されているのだろう。

「自分の過去の経験を活かせられて嬉しいです。ここまで来られてとても嬉しいですし、ワクワクしています」とトム。実体験に基づく演技で創り上げられたイアンというキャラクターには、観客の心を打つ強いメッセージ性が込められているに違いない。なお、内気なイアンを支える兄バーリーは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』シリーズなどで知られるクリス・プラットが演じている。

ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』は、2020年8月21日(金)より公開中。

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Source: CBR

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。