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『2分の1の魔法』クリス・プラット、実兄との絆語る「僕がイアンで兄がバーリー」 ─ 違う道を選んだからこそ築かれた兄弟愛とは

2分の1の魔法
(C)2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー&ピクサー最新作『2分の1の魔法』でトム・ホランド演じる内気な弟イアンを支える兄バーリーを演じたのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』シリーズなどで知られるクリス・プラット私生活では弟という立場にあるプラットは、本作を通して実兄との絆を再認識したようだ

『2分の1の魔法』は、魔法が忘れられてしまった世界が舞台。生まれる前に亡くなった父親を魔法の杖で蘇らせるも、誤って足だけの状態で復活させてしまったエルフの兄弟が、父親に再会するため旅に出る冒険物語が描かれる。プラットは、特別な魔法の力を持つ弟イアンとは違い、魔法オタクだが特別な力を持たないバーリーを演じた。

2020年2月に行われた米ロサンゼルスでの記者会見で「バーリーは自分に魔法の力が無いことに一度も嫉妬しなかった」と語るプラットは、このバーリーの性格を実兄であるカリーと紐付けた。「映画を観て、僕の兄と僕自身の関係にかなり似ている物があると気づいたんです。僕がイアンで、兄がバーリーという関係性を」。

こう語るプラットは、単に「私生活上で弟だから」という理由で自らをイアン、実兄をバーリーと考えているのではなく、これまでに築き上げた兄弟の関係性を踏まえているようだ。「僕の兄はずっと役者になりたがっていて、学校では演劇をしていました」とプラット。兄の演技を見たプラットは感銘を受けて、俳優を志すことにしたという。「“すごいや、俳優って最高だね。僕も俳優になりたい”と思ったんです」。

どうやら10代のプラットにとって、兄カリーは後を追う憧れの存在だったのだろう。しかしプラットによれば、カリーは俳優ではなく、軍人としての道を選択。そして兄の背中を追いかけたプラット自身は俳優となったのだ。2人が歩んだ違う道、それによって築かれた兄弟関係こそ、『2分の1の魔法』で描かれるイアンとバーリーの関係に通ずるものがあるという。

「この作品には、バーリーが“イアンには才能がある”と気づく瞬間があるんです。そのとき僕は、バーリーが“自分こそが魔法を愛してるんだから、自分に魔法の才能があったらな”と思ったかどうかを直感的に考えたんです。この映画の核となるのは、バーリーが弟を愛していて、弟に才能が与えられたことに誇りを持っていることなんです。

「それを映画でみた時、兄にとても感謝しました」とプラットは続ける。「だって、僕のキャリアの中で兄はずっと励まし続けてくれたし、僕が俳優としてやってきたことに前向きな考えを持っていてくれたんです。これが僕たちの兄弟愛と互いの関係を特別なものにしているんです」。自分に対して寄り添い続けてくれた“兄”という存在を、『2分の1の魔法』で演じる。実兄と重なり合ったバーリーを演じたからこそ、プラットは兄への感謝を改めて実感したのだろう。

ちなみに、弟イアン役のトムは、実生活では3人の弟を持つ長男だ。プラット同様、演じる役柄とは逆の立場だが、少年時代のトムもイアンのように内気な性格を克服する経験をしていたという。

ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』は、2020年8月21日(金)より全国公開中。

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Source: CBR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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