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『2分の1の魔法』米特別映像、トム・ホランド&クリス・プラットの共演が尊い ─ トムホ「一番良かったのは、一緒にやれたこと」

トム・ホランド クリス・プラット
[左]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/29850075278/ [右]Photo by THE RIVER Remixed by THE RIVER

ディズニー/ピクサー最新作『2分の1の魔法』より、原語版の声優を務めるトム・ホランドクリス・プラットらが作品を語る特別映像が米国にて公開された。マーベル映画のスパイダーマン役&スター・ロード役などで愛される2人は、それぞれ“トムホ”、“クリプラ”の愛称で日本のファンにも親しまれている。今回の映像では、そんな2人が顔を揃えた収録風景にも注目だ。はっきり言って尊い

かつては魔法に満ちていたが、時の流れや科学・技術の進歩とともに、今では“魔法が消えてしまった”世界。家族想いの少年イアンは、自分に自信がなく、なにをやってもうまくいかないが、隠れた魔法の才能があった。イアンの願いは、生まれる前にこの世を去った父に一目会うこと。16歳の誕生日に、イアンはプレゼントとして、父が母に託した魔法の杖と手紙を受け取る。そこに記されていたのは“父を24時間だけ蘇らせる魔法”だったが、イアンは魔法に失敗し、父は“半分だけ”の姿で復活してしまう。一方、イアンを見守る明るい兄バーリーには、幼い頃に亡くした父に伝えたいことがあった。“父親に会いたい”との願いを叶えるため、2人は父を“完全に”蘇らせる魔法を求めて旅に出る。残された時間は、たったの24時間だった。

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今回の映像で、イアン役のトムは『2分の1の魔法』について「なんとか父親に会いたい兄弟の物語」と説明。「うまくやれば父親を取り戻せる魔法を操るんです」。かたや、バーリー役のクリスは「とても温かい、非常に素晴らしいコンセプト。これこそピクサーが得意とすることですよね」と絶賛する。

監督を務めた『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013)のダン・スキャンランによると、クリスはバーリー役が決まった際、トムに電話をかけて「俺が兄さんだよ!」と宣言したとか。トムが「この仕事で一番良かったのは、親友のクリスと一緒にやれたこと」と語っているように、収録中も二人は「楽しいね」「楽しい」と言い合っている。クリスの「呪文を成功させるには、心の炎で唱えなきゃ」「心の、炎!」という演技に、トムが思わず吹き出してしまう様子も見どころだ。

トム&クリスのほか、『2分の1の魔法』には「Veep/ヴィープ」(2012-2019)のジュリア・ルイス=ドレイファス、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のオクタヴィア・スペンサーらも出演。スペンサーは「きっと心の琴線に触れる映画。だからピクサーの作品が大好きなんです」と述べている。

スキャンロン監督は、自分が1歳の時に父親を亡くしたという経験から本作のストーリーを着想した。「ピクサーでは個人的な物語を語るようにと言われます。だからリアルなものを、誰かを励ませる作品を追求できる」。個人的な物語から映画を作ることの面白さは、「どこかの段階で作品づくりに関わる全員の物語になること。それから、観る人全員の物語になること」なのだとか。クリスは本作について、「本物の関係性に根ざしているから感動的なんです」との賛辞も寄せている。

映画『2分の1の魔法』は2020年3月13日(金) 全国ロードショー。日本語吹替版の声優は志尊淳、城田優が務める。

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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