『オッペンハイマー』ブルーレイ、アメリカで売り切れ続出 ─ 発売元は補充対応に追われる

クリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー』が海外で再び大きな反響を呼んでいる。米Deadlineによると、2023年11月21日よりアメリカで発売された4K UHDディスクが在庫切れを起こしているというのだ。
Best BuyやAmazonといった米小売り大手では、発売開始からわずか1週間で売り切れが続出。スチールケース仕様のスペシャル・エディションについては、最高200ドルという高値での取引も確認されているという。
これを受け、米ユニバーサル・ピクチャーズ・ホームエンターテイメントは、ホリデーシーズンに間に合うよう在庫補充の対応に追われている。同社は「たくさんの消費者が『オッペンハイマー』を4K UHDで楽しんでいただいていることを喜ばしく思っております」と声明を発表。「在庫切れを起こしている小売店があることも承知しております」としながら、「ファンの皆さんがご自宅で最高級のクオリティの映画をご視聴いただけるよう、補充に向けて迅速に対応しております」と伝えた。
ソフト版には、3時間を超える特典映像が収録。70分以上に及ぶメイキング映像『The Story Of Our Time: The Making Of “Oppenheimer”(原題)』やノーランが参加したQ&Aディスカッションだけでなく、理論物理学者ロバート・オッペンハイマー自身と核兵器に迫るドキュメンタリーも盛り込まれている。
今回のニュースは、ノーラン監督にとって朗報となった。ソフト版の発売に先駆けて行われたイベントでは、「私は劇場を愛することで知られていますし、実際に人生を捧げていますが、実は、映画をご自宅に届ける方法も同じくらい大切に考えている」とブルーレイ版に対する並々ならぬこだわりを語っていたからだ。会場では「みなさんが購入し、自宅の棚に置けば、もう邪悪なストリーミング・サービスに映画を盗まれることはありません(笑)」と冗談交じりにソフト版での視聴を促していた。
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Source:Deadline