『オッペンハイマー』日本版オリジナル予告編が公開、渡辺謙がナレーション担当 ─ ポスターも到着

第96回アカデミー賞®で作品賞や監督賞をはじめとする最多13部門にノミネートされたクリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』より、日本版オリジナル予告編が公開された。ナレーションは、クリストファー・ノーラン作品『バットマン ビギンズ』(2006)『インセプション』(2010)に出演した渡辺謙が担当。あわせてポスターも到着した。

日本版予告編では、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたキリアン・マーフィーが演じるオッペンハイマーの顔をとらえ、渡辺謙によるナレーションで「ひとりの天才科学者の創造物が世界のあり方を変えた。その世界に私たちは今も生きている。」と語りかける。世界の運命を握ると同時に、世界を破滅する危機に直面するという矛盾を抱えたオッペンハイマーの独白、さらにケネス・ブラナー扮するオッペンハイマーの師、ニールス・ボーアの「君は人類に滅ぼす力を与えた。この世界には早すぎた」というセリフからも、一人の天才科学者の創造物が世界に与えた影響を感じさせる予告編になっている。
同時に完成した日本版ポスターは、「この男が、世界を変えてしまった」とのコピーが配され、ロスアラモスの砂漠に建てられた鉄塔の前で、オッペンハイマーがスーツにトレードマークの帽子をかぶっている姿が切り取られている。

第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦や赤狩り。激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった。
映画『オッペンハイマー』は2024年3月29日(金)日本公開。