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ノーラン、『オッペンハイマー』原爆描写めぐる意見を尊重「明確で、敬意を払っていた」

クリストファー・ノーラン スパイク・リー
Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Spike_Lee_Cannes_2018.jpg | https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Christopher_Nolan_Cannes_2018.jpg | Remixed by THE RIVER

映画監督のスパイク・リーが映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』(2023)に対して述べた意見について、クリストファー・ノーラン監督が反応した。

2023年10月、『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)や『ブラック・クランズマン』(2018)などで知られるスパイク・リー監督は、『オッペンハイマー』を「素晴らしい映画だった」とした上で、「上映時間が3時間あるならば、私だったら日本人に起きた出来事を描くためにあと何分か追加したい」「映画の最後に、原子爆弾を日本に2発投下したことで何が起きたかを見せたいと思ったでしょう」と感想を述べていた

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この意見の背景には、『オッペンハイマー』劇中で日本への原爆投下シーンが描かれなかったことがある。リーは「批判ではなく意見」であると強調していたが、センシティブな題材なだけに発言は強いインパクトを与えた。

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『オッペンハイマー』を手掛けたノーランもリーのコメントを耳に入れていた模様。米Yahoo Entertainmentとのインタビューで「スパイク・リーは私にとってアイドルの1人です。彼が『オッペンハイマー』が素晴らしい映画だと言ってくださったことに少し意識を向けてしまいました」と語っている。

原爆をめぐる描写については「彼は発言に対して明確で、敬意を払っていました」としながら、「彼は違う(タイプの)フィルムメーカーですから、物事を違う風に解釈するのは当然のことです」と意見を尊重。「彼が映画から何かを受け取られたということに興奮したというのが正直なところです」と続けた。

プロデューサーにして、ノーランの妻でもあるエマ・トーマスも「クリスは最初から、J・ロバート・オッペンハイマーの視点から物語を伝えたいと考えていました」と補足している。「脚本を一人称で書いていたくらいです。自分の作ったものでどうなったのか、その情報を知った方法は現実と同じ。彼はラジオでそれを知ったのです」。

これはノーラン自身も映画公開前に語っていたこだわりの部分。一人称の語りで脚本を進め、可能な限りの追体験を実現しようとしたのだ。「この物語は、彼(オッペンハイマー)と共に体験するもので、彼に裁きを下すものではないのです」。

映画『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』は日本公開未定。

Source:Yahoo Entertainment

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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