『エスター』第3作が企画中 ─ 恐怖の少女エスター、どうやって戻ってくる?

カルト的な人気を誇るホラー・スリラー映画『エスター』シリーズ第3作が企画中のようだ。2作目の『エスター ファースト・キル』(2022)で監督を務めたウィリアム・ブレント・ベルが米The Hollywood Reporterにて明かしている。
このシリーズは2009年に第1作が公開。ある家族のもとに養子として迎え入れられた孤児の少女エスターが引き起こす恐ろしい悲劇が描かれた。第2作『エスター ファースト・キル』は、1作目で少女を演じたイザベル・ファーマンが続投する形で“前日譚”が実現。CGは使わず、遠近法などの視覚トリックを駆使して、大人になったファーマンが再び少女を演じたことで話題を集めた。

「『エスター』には、シリーズとしてたくさんのバリエーションがあると思います。人形とか、マスクの殺人鬼が出てくるようなシリーズとは違って、彼女はハンニバル・レクターのようなリアルなキャラクターですし、それに歳をとりません」とベル。新作も「できると思います。より良いものだけを作っていきます」と自信を見せた。
「イザベルもやりたがっていますし。面白いストーリーがあれば、方向性はいくらでもあるわけです。ということで、今は第3作を企画中です。」
ベルは前作『ファースト・キル』で新たな方向性を開拓することができたため、「このシリーズのルールブックはなんでも可能な形で開かれた」と説明。既に『ファースト・キル』で脚本を手がけたデヴィッド・コッゲシャルも「とても自由があるので、ぜひ執筆したい」とノリノリなのだという。
気になるのは、どのような物語をつなぐのかということ。「イザベルもやりたがっている」と語っていることから、きっとエスター役のファーマンを再起用したい以降なのだろう。すると必然的に、再び一作目の前日譚になりそうだが……?
ちなみにエスター役のイザベル・ファーマンは『ファースト・キル』公開時、THE RIVERのインタビューで既に第3作の話し合いが行われていることを明かしていた。「またエスターを演じたいです。もしも皆さんがまた観たいと思ってくださるなら、もちろん私は演じさせてもらいますよ」と、ファーマンも前向きなコメントを残していたのだ。「エスターの過去を掘り下げるのか、未来に進むのか、私には全くわかりません」としながら、「私はエスターが大好きなので、需要があるのならまた演じたいです」と意欲を見せていた。
Source:The Hollywood Reporter