『ダンケルク』クリストファー・ノーラン、初のアカデミー監督賞ノミネート!『ブレードランナー 2049』撮影監督は悲願の初受賞なるか

第90回アカデミー賞のノミネート作品が発表され、映画ファンの間では早くもさらなる予想合戦が始まっている。
THE RIVERが今回の見どころとして強調しておきたいのは、これまでオスカー獲得をなぜか逃してきたクリエイターたちが、今度こそ受賞を果たすことができるかどうか……という点だ。

クリストファー・ノーラン、『ダンケルク』で監督賞なるか

悲願のオスカー獲得を狙う作り手の筆頭として注目したいのは、今や興行・批評の両面で高い実績を収めている“現代の巨匠”クリストファー・ノーランだ。初めての監督賞ノミネートとなった最新作『ダンケルク』(2017)は、陸・海・空、3つの時間軸を織り合わせながら、シチュエーション・スリラー的な要素を備えた新感覚の戦争映画として、映画ファンや批評家からの高い評価を受けていた。

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これまでノーランは、『メメント』(2000)で脚本賞、『インセプション』(2010)で作品賞と脚本賞にノミネートされながら、監督賞ではノミネートを逃し続けてきた。またアカデミー賞を含め、英国アカデミー賞やゴールデングローブ賞といった主要な映画賞でもなぜか無冠に終わっているため、今度こそオスカーの獲得が期待されるばかりである。

なお『ダンケルク』は、監督賞のほか、作品賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の合計8部門にノミネートされている。最多ノミネートとなった『シェイプ・オブ・ウォーター』の13部門に次ぐ数字とあって、いかに本作が今回の有力候補として捉えられているかが見てとれるというものだ。

『ブレードランナー 2049』撮影監督、14度目のノミネート

ノーランと同じく、アカデミー受賞が映画ファンの間で待望されている人物がいる。『ブレードランナー 2049』で、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のビジョンを見事に切り取ってみせた撮影監督のロジャー・ディーキンスだ。
彼はこれまで、13度にわたってアカデミー撮影賞にノミネートされながら、一度たりとも受賞に至っていない。『ショーシャンクの空に』(1994)、『ファーゴ』(1996)、『ノーカントリー』(2007)、『ボーダーライン』(2015)など数々の名作に参加していながら、なぜ現在まで……。

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そんなディーキンスのライバルとしてノミネートされているのは、『ダンケルク』のホイテ・ヴァン・ホイテマや『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(3月公開)のブリュノ・デルボネル、『シェイプ・オブ・ウォーター』(3月1日公開)のダン・ローストセン。そして女性撮影監督として初めてノミネートされたのが、Netflix映画『マッドバウンド 哀しき友情』のレイチェル・モリソンだ。

第90回アカデミー賞の授賞式は、2018年3月4日(米国時間)に開催される。

Sources: http://variety.com/2018/film/in-contention/christopher-nolan-scores-his-first-ever-oscar-nomination-for-best-director-1202673364/
http://variety.com/2018/film/in-contention/oscars-first-female-cinematographer-mudbound-cinematographer-rachel-morrison-1202673355/
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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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