【解説】2021年(第93回)アカデミー賞ノミネート、歴史的快挙まとめ ─ スティーヴン・ユアンやクロエ・ジャオ、配信作品など

Netflix『Mank/マンク』が最多入選

コロナ禍による影響で米国での映画館の閉鎖が相次いたこともあり、Netflix・Amazon・Appleによる配信作品が例年以上に多い。Netflixによる『Mank/マンク』(2020)は作品賞をはじめ、10部門と最多。これに続き、Netflixによる『シカゴ7裁判』(2020)、Amazonによる『サウンド・オブ・メタル』が6部門に入選しているのだ。そのほかには、アニメーション作品賞に、Appleによる『ウルフウォーカー』(2020)がノミネートされている。人種的な側面だけではなく、劇場・配信問わずという意味でも、今までで最も多様性に富んだアカデミー賞と言えるだろう。
第93回アカデミー賞授賞式は、2021年4月26日(日本時間)開催予定。