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『アベンジャーズ』S.H.I.E.L.D.とヒドラ、再登場の可能性いかに ─ 新組織S.W.O.R.D.の活躍で

エージェント・オブ・シールド
© 2016 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の黎明期から中期を支え、アベンジャーズの結成に一役も二役も買った組織があった。スーパーヒーローを管理する国際平和維持組織・S.H.I.E.L.D.(戦略国土調停補強配備局)である。しかし今となっては、彼らの存在はあまり語られなくなってしまった。今後、再びS.H.I.E.L.D.が物語の表舞台に戻ってくることはありうるのか。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が語った。米ComicBook.comが伝えている。

この記事には、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と「ワンダヴィジョン」最終話のネタバレが含まれています。

S.H.I.E.L.D.の腐敗と崩壊

そもそもS.H.I.E.L.D.が存在感を失うきっかけになったのは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で組織の腐敗が明るみに出たことだった。もともとS.H.I.E.L.D.は、第二次世界大戦で秘密結社・ヒドラを壊滅させた戦略科学予備軍(SSR)に基づいて創設されたが、当時からヒドラの暗躍は始まっていたのだ。彼らは戦後およそ70年をかけて、兵士やエージェントから幹部職員に至るまで、組織の大部分に侵食することに成功。事実上の支配を実現し、邪魔者を分析・殺害する「インサイト計画」に乗り出していた。

もっとも、ヒドラの計画はキャプテン・アメリカの手で阻止され、組織の失墜はニック・フューリーやナターシャ・ロマノフにより告発される。組織が事実上の崩壊を見せたことから、S.H.I.E.L.D.やヒドラが映画に登場する機会は少なくなった(登場する場合も過去の場面や回想シーン、以前の姿が言及されるケースが中心となっている)。ドラマ「エージェント・オブ・シールド」(2013-2020)ではフィル・コールソンが組織を再始動させたが、この物語もすでに終わりを迎えている。

新組織S.W.O.R.D.の勃興

2021年、MCU初のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」には新たな政府組織が登場した。S.W.O.R.D.(知覚兵器観察対応局)である。今後はS.H.I.E.L.D.に代わり、S.W.O.R.D.が物語を引っ張っていくのか……と思われた矢先、ケヴィン・ファイギ社長は“必ずしもそうとは言えない”との趣旨を明かしている。

「もう一度コミックを見てみてください。私たちは、コミックで過去に起こったことにいつも従っています。(S.H.I.E.L.D.やヒドラという)組織は、長年にわたり、さまざまな形で登場してきました。つまり、いつでも(再登場の)可能性はあるわけです。『ワンダヴィジョン』でご覧いただいたように、S.W.O.R.D.のような新しい組織は存在します。MCUにおいて、光の組織と陰の組織は常に必要なんですよ。」

かつてS.H.I.E.L.D.の長官を務めていたニック・フューリーは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のポストクレジットシーンで宇宙にいることが明らかになっていた。また「ワンダヴィジョン」最終話のポストクレジットシーンでは、S.W.O.R.D.エージェントのモニカ・ランボーが“彼”、おそらくニックによって呼び出されている。現在のフューリーの職務や立ち位置は不明だが、いずれにせよS.W.O.R.D.の存在感は今後ますます高まるものと考えられる。では、ファイギ社長が示唆する“陰の組織”はどこに……。

ちなみに「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督は、S.W.O.R.D.を映像化するにあたり、実在の宇宙機関や、原子力・化学・地政学的問題に対応する専門機関の基地、『メッセージ』(2016)などのSF映画に登場する地球外生命体に対応するための施設を参考にしたそう。うってかわって「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はさらにリアルな世界観となるが、今度はどんな組織が登場するのかもポイントと言えそうだ。

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Source: ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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