オンナよ、あなたはオトコを何で測る?『おとなの恋の測り方』は男性共感必須のラブコメだ!

私、背が高い人が好きなんですよ。自分が背が低いから、身体が大きい人になんだか惹かれるんですよね。それでもね、最初に付き合った彼は自分と同じくらいの背丈の人だったんですよ。凄く良い人だったけど、やはりどこかいつも心の中で「背がもう少し高ければ……」と思っていた所はあると思います(当時16歳)。

さて、あなたは何をもとに異性を測りますか?言い換えましょう、あなたが異性に求めるものは何ですか?身長、スタイル、名声、富、それとも善い心?

そんな事をふと自問させてくれる映画、それが『おとなの恋の測り方』です。

『最強のふたり』のスタジオが贈る、異色の仏ラブコメ

フランス映画といえば、ラブストーリー。しかし、その多くは少し大人の男女のアバンチュールや愛を哲学的に説いた作品で、なんだか退屈って思ったり苦手という意識を持つ方も少なくはないのでは?ご安心ください、今作はそういったフランス映画に対して苦手意識を持つ方にこそ観てほしい作品となっています。

何故なら、テンポの良いストーリーと、ウィットに富んだ大人のラブコメとして、従来のフレンチ・ラブストーリーの典型を打破した作品だからです。

最高に良い男に出会った!けど彼には一点だけ問題が……

主人公はバリバリキャリアウーマン弁護士のディアーヌ。バツイチだし、なんなら女好きの元夫は同じ事務所で働いている仕事のパートナー。彼との口論も絶えない、仕事も忙しい、そんなストレスフルな毎日で彼女は素敵な出会いを体験します。きっかけは自分が落とした携帯を拾った男性からの電話。電話越しの彼は非常にスマートでクレバーで、携帯を返すという目的でブラインドデートの約束を取り決めます。

デート当日、いつもより気合いの入った彼女は超ルンルン。ばっちりな状態で指定されたお店で彼を待ちます。「僕の事はすぐわかるよ、目立つから」という彼を探す彼女。そして彼が到着します。はい、確かに目立ちました。なんと彼、アレクサンドルの身長はディアーヌより遥かに低い136センチだったのです。

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

彼女もさすがに想定外の彼の身長に動揺を隠せません。しかし、そこから彼とデートを重ねる事になるのです。

会ったばかりの異性とスカイダイビング=究極の吊り橋効果!?

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

アレクサンドルは建築家であり、超リッチーなバツイチメンズでした。早速出会ったばかりのディアーヌをスカイダイビングに連れていくなど、デートもユニークで刺激的。いや、出会ったばかりで命を預け合うようなアクティビティって、どんな究極の吊り橋効果なのよ。

その交友関係とリッチさ、ありとあらゆるものを駆使してディアーヌを落とそうとします。しかし、何よりアレクサンドルの良い所は“話しが面白い”点だったのです。頭も良く、食事中お互い変顔して笑い合える茶目っ気もある。ディアーヌは久々に大笑いし、自分が気を許している事に気づき、徐々に彼の内面の魅力に惹かれていきます。しかし、彼女の心の隅ではいつも彼の“身長”が引っかかるんですね。

男の価値って、何で決まるんだっけ?

よく、女性は付き合うor結婚する男に条件をつけますよね。「収入が高い、安定している」とか「浮気しない」とか。さて、ここでアレクサンドルのスペックをおさらいします。

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

  • 誠実
  • イケメン
  • 建築士
  • 独身
  • リッチ
  • ユーモアのセンスあり
  • 豪邸住まい
  • 身長136センチ

凄い、凄いじゃないですか、アレクサンドル。こんな優良物件、他に見つかりますか?そう心ではわかっていながらも、気にしてしまう身長。ディアーヌなんて特に背が高いわけですから、尚更ですよね。彼女もアレクサンドルに強く惹かれていく内に、自分は気にしなくなったと思ったら周りからの目を気にしだすようになるんです。両親に紹介すればイジられ、レストランではジロジロ見られ、この人と本当に今後ずっと付き合っていけるのかしら……と不安になってしまいます。

そんな彼女を我々は画面越しから「おい!こんな良い男他にいないよ!」なんて説得したくなります。しかし女性なら思わず、「自分だったらどうかな」なんて自問してしまうはず。そして不条理に女から設定された条件というものに悩んだり、測られる立場の男性にとっても共感必須の作品なのです。

自分の努力だけではどうにもならない部分が、自分の愛しい人にとって肝心な条件であったら、どうしようもない。それでも愛する人のために努力して、努力しまくって、振り向いてもらうようにひたすら頑張るのです、アレクサンドルのように。

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

ディアーヌの母親はそんなアレクサンドルを受け入れません。しかし、実は彼女の夫(ディアーヌの父)は難聴を患っていました。そして「娘は身体障害者と付き合うのか」と嘆く母親に対して、こう言い返すのです。「君だってそうじゃないか」と。

人間は誰しもが完璧ではない。勿論、美人で聡明でスタイル抜群なディアーヌもそう。付き合う男が小さいという事にばかり気をとられている彼女の心こそ、“小さい”のではないでしょうか?

ただ、この映画の良いところは「人は内面だよ」なんて綺麗ごとをサラッと言わず、「いや外身も大事なんだよ…うぐぐ……」と葛藤する姿がしっかりとリアルに描かれている点なんですよ。

果たしてこの逆身長カップルの恋は無事、成就するのでしょうか?

カップルで行くも良し、女性ひとりで観に行くも、男性ひとりで観に行くも良し。誰もが笑い、自分の内に秘かに秘めた「物差し」を見つめ直すことができる作品『おとなの恋の測り方』は、今週末6月17日(土)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショーとなります。

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

それにしても男を身長で選んでいたあの頃の自分、バカだなあ。

©2016-VVZ PRODUCTION-GAUMONT- M6 FILMS

About the author

ライター/編集者/Ellegirlオフィシャルキュレーター、たまにモデル。ヌーヴェルヴァーグと恐竜をこよなく愛するナード系ハーフです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ポップカルチャーは世界を変える

TwitterでTHE RIVERをフォローしよう!


こちらの記事もオススメ

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。