『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』シャロン・テート殺人事件から50年、本編映像&場面写真が到着 ─ マーゴット・ロビーが蘇らせる日常の姿

レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット主演、クエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』より、ストーリーの軸を担う実在の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)を捉えた本編映像と場面写真が到着した。
本日2019年8月9日(金)、シャロンがカルト集団マンソン・ファミリーに殺害された事件からちょうど50年を迎える。シャロン自身の写真もあわせて、本作のキーポイント、そしてシャロン・テートという人物に思いを馳せてほしい。
シャロン・テートは、1960年代にテレビの小シリーズに出演し、映画『吸血鬼』(1967)への出演を縁として、 1968年に映画監督ロマン・ポランスキーと結婚。翌年1969年8月9日に、狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンの信奉者たちによって、ロサンゼルスの自宅にて、妊娠8か月という身重の身で、偶然自宅を訪れていた友人とともに殺害された。この事件は、犯罪史上未曽有の猟奇的殺人事件として全米を震撼させている。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でシャロンを演じるのは、『スーサイド・スクワッド』(2016)や『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)のマーゴット・ロビー。このたび公開された映像では、マンソン・ファミリーによって殺害される以前、幸せの絶頂にあるシャロンを見ることができる。
ぴったりとした黒いタートルネックと、白いミニスカートに合わせたキュートな白いブーツといういでたちで、シャロンは映画館のチケット売り場にさっそうと現れる。自身が出演した『サイレンサー第4弾/破壊部隊』(1968)を鑑賞しにやってきたシャロンは、観客と同じようにチケットを購入しようとするも、思い立って「もし私が映画に出ていたら?」と受付嬢に茶目っ気たっぷりに問いかける。「映画に出ているの。シャロン・テートよ」。
若くして殺害された悲劇の美人女優という文脈で語られることの多いシャロンだが、本編では、自身の映画で観客が笑う様子にうれしそうな表情を見せたり、公開された場面写真にもあるように、流行のファッションに身を包み、男性誌「プレイボーイ」の創設者であるヒュー・ヘフナーのパーティに夫ポランスキーとともに繰り出したりと、等身大の女性としての姿もきちんと描かれている。
ちなみに、『サイレンサー第4弾/破壊部隊』にはシャロンのアクションシーンもあり、ブルース・リーから指導を受けたともいわれている。もしも事件が起きなければ、彼女はその後、どのような作品に出演し、活躍を続けていたのだろうか。
シャロン・テートを殺害したのは、チャールズ・マンソンと、「マンソン・ファミリー」と呼ばれる信奉者たち。マンソンは自らをキリストの復活、悪魔とも称してヒッピー・コミューンを形成し、音楽やセックス、ドラッグによって、社会からドロップアウトした若者を意のままに操っていた。本作でも、ファミリーのメンバーがスパーン映画牧場で暮らしている様が描かれている。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、1969年に起こったマンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺人事件を軸に、ディカプリオが演じる落ち目の俳優リック・ダルトンと、ピット演じるリックのスタントマン、クリフ・ブースの2人を通して、過渡期を迎えるハリウッドの光と影が映し出されていく。
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