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ディカプリオ&ブラピ主演、タランティーノ新作映画が米国で公開繰り上げ ― スパイダーマン、トップガン、ワイスピなどと激突へ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

クエンティン・タランティーノ監督の長編第9作、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(邦題未定、原題:Once Upon a Time in Hollywood)』の米国公開日が繰り上げられたことがわかった。米Variety誌ほか複数のメディアが報じている。

米国配給を担当する米ソニー・ピクチャーズによれば、本作の米国公開日は当初予定されていた2019年8月9日から、2019年7月26日へと2週間繰り上げられたという。
本作の題材は、1969年に発生したカルト指導者チャールズ・マンソンによる女優シャロン・テートの殺害事件。当初の公開日だった8月9日はシャロン・テート殺害事件の発生日であり、ちょうど事件から50年という節目だった。この日に映画を公開することを避け、物議を醸すことを未然に防ぐ意図があるのではないかとVariety誌は記している。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ではレオナルド・ディカプリオブラッド・ピットが主演を務め、さらにマーゴット・ロビーアル・パチーノバート・レイノルズといった超豪華キャストが一堂に会する。
本作でディカプリオが演じるのは、落ち目の俳優リック・ダルトン。ピットはその親友にしてスタントダブルのクリフ・ブースを演じる。二人の男が栄光を再び手にしようともがく物語と、ダルトンの隣人であるシャロン・テート(ロビー)の物語が、タランティーノの代表作『パルプ・フィクション』(1994)のようなオムニバス形式で描かれることになるようだ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

なお、このたび米国公開が繰り上げられたことによって、本作はアメリカにおいて夏の映画商戦の“ド真ん中”に突っ込んでいくことになる。
なぜなら2019年7月には『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(邦題未定、原題:Spider-Man: Far From Home)』やトム・クルーズ主演の続編映画『トップガン2(仮題)』、ディズニー実写版『ライオン・キング(邦題未定、原題:The Lion King)』が公開されるほか、本作と同日には『ワイルド・スピード』のスピンオフ映画『Hobbs and Shaw(原題)』も封切られる。さらに8月には『X-MEN』のスピンオフ映画『ニュー・ミュータンツ(邦題未定、原題:New Mutants)』も控えているのだ。いずれも日本公開日は不明だが、まぎれもなくすさまじい激戦区とあって、今から映画ファンのお財布が心配になる……。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(邦題未定、原題:Once Upon a Time in Hollywood)』は2019年下半期に日本公開予定。とにかく、できるだけ早く観られることを祈りたい!

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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