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心で感じるユアン・マクレガー!映画『われらが背きし者』レビュー

10月21日公開の映画『われらが背きし者』は、原作者が「裏切りのサーカス」のジョン・ル・カレと聞いただけでも映画ファンなら期待が高まる、そんな作品でしょう。

主演が「スターウォーズ」でオビワンケノービを演じたユアン・マクレガーと聞けばもう一体どんな作品が出来上がるのか、胸が高鳴ります。それだけではなく次期「007」候補と呼び声高いダミアン・ルイスもMI6の工作員という役どころでこの作品を大きくかき回してくれます。


現代を見つめるジョン・ル・カレ

今作は、ジョン・ル・カレの今までの作品のイメージとはがらりと違う点があるのです。今までの彼の作品は薄暗い室内が舞台となる作品が多かったけれど、今回は5か国を股にかけたロードムービーとも呼べる亡命劇を繰り広げるのです。

ぱっとしない大学教授ペリー(ユアン・マクレガー)は忙しく働く弁護士の妻ゲイル(ナオミ・ハリス)と少しどこかギクシャクしている夫婦関係の修復を目的にモロッコへバカンスに訪れます。その食事先で偶然出会ったディマ(ステラン・スカルスガルド)となぜだか親しくなり、いつのまにか断り切れずにディマの家族との危険な亡命作戦へと巻き込まれていきます。

亡命というだけあってこの作品は派手なアクションシーンなどは多くありません。むしろこそこそ身を潜めてばれないように移動しなくてはいけないのです。けれど途中で立ち寄るアインシュタイン・ミュージアムがとても幻想的で素敵な空間だったのが印象的。

現代の夫婦から考える「家族の再生」

この映画は亡命のために2つの家族が行動を共にすることになります。どこにでもいそうな夫婦にみえるけど崩壊寸前であったり、マフィアの父親と聞いたらどんな家族かと思うけれど、父親はすごく家族思いであったり…。そのバランスがこの作品の見どころにもなってくるのだと思います。
亡命劇を経て一体どんな変化が家族を待ち受けているのか…。めでたしめでたしと終わった”その先”をこの映画は描いているのです。

 

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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