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『パディントン3』企画進行中! 前2作監督ポール・キング、監督としての再登板は見込み薄

パディントン
A STUDIOCANAL RELEASE (C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTM AND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED www.paddington.com

英国アカデミー賞など数多くの賞に輝く(第1作)、映画『パディントン』シリーズ第3作の企画が進行していることがわかった。2014年の第1作、2017年の第2作でプロデューサーを務めたデヴィッド・ハイマン氏が、米Colliderのインタビューにて明かしている。

映画『パディントン』シリーズは、マイケル・ボンドによる児童文学「くまのパディントン」を原作に、上質なストーリーテリングと豊かなユーモア、そしてパディントンのキュートさで絶大なる支持を獲得した。
デヴィッド氏によると、現在『パディントン』第3作は脚本作業中とのこと。脚本そのものは完成していないが、ストーリーの要約(トリートメント)の執筆作業が行われているという。なお、前2作を手がけたポール・キング監督が、次回作に再び監督として登板する見込みは薄いようだ。

ポール・キングが第3作を撮ることにはならないと思います。彼は以前の2作品を監督してくれて、僕と彼は別のプロジェクトに参加しているんです。僕たちは『パディントン』第3作の開発を進めています。[中略]
ポールも関わっていますよ。僕は彼に関わってほしかったんです、(作り手として)非常に意義のある声の持ち主ですから。監督はしないと思いますが、サイモン・ファーナビー(『パディントン2』脚本)やマーク・バートン(脚本家)と一緒にアイデアを出してくれています。開発を進めて、何度もやり直して、それから脚本が書かれて、そこにポールが入って、ちょっと引っかきまわすという。でも、ポールは本当に力強い協力者ですよ。すごくポジティブで、協力的で。」

パディントン
A STUDIOCANAL RELEASE (C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTM AND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED www.paddington.com

『パディントン』第3作にポール監督が関与しない背景には、すでに監督が複数の企画に関与していることが挙げられる。デヴィッド氏が言及した“別のプロジェクト”であろう、映画『チャーリーとチョコレート工場』(2005)の原作小説「チョコレート工場の秘密」を原案とする『ウィリー・ウォンカ(原題:Willy Wonka)』や、ディズニー実写映画版『ピノキオ(邦題未定、原題:Pinocchio)』への契約交渉に入ったことが以前より報じられていたのだ。

しかしデヴィッド氏のコメントによれば、『パディントン』第3作にもポール監督はなんらかの形でクレジットされることになりそうだ。監督こそ別人に代わることになりそうだが、脚本や製作総指揮として続投する可能性は高いだろう。しかし、前2作が極めて高い評価を得ていただけに、監督後継者には高いハードルが設けられることになる。現在企画に携わっているメンバーも、脚本などの時点で前2作に等しいクオリティを見込めないかぎり、製作にゴーサインを出さない意向だそうだ。

「実現させられたらいいなと思いますよ。すごく楽しい、ゆかいなアイデアですしね。まだわからないんです。いい作品になると思えなければ作りたくないので。」

映画『パディントン』『パディントン2』Blu-ray&DVDは発売中。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。