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『ペイン・アンド・グローリー』予告編公開、日本公開日も決定 ─ ペドロ・アルモドバル最新作、アントニオ・バンデラス主演

ペイン・アンド・グローリー
©El Deseo.

スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督最新作、アントニオ・バンデラスが第72回カンヌ国際映画祭にて主演男優賞に輝いた『ペイン・アンド・グローリー』の日本公開日が2020年6月19日(金)に決定した。あわせて予告編が公開された。

世界的映画監督サルバドール(バンデラス)は、脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなり、引退同然の生活を余儀なくされる中、昔の自分を回想する。子供時代や母親(ペネロペ・クルス)のこと、当時移住したバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局……その痛みは、今でも消えることなく残っていた。そんな時、32年前に撮った作品の上映依頼が届く。思わぬ再会から、心を閉ざしていた彼の記憶は過去へと翻っていく。その先にたどりついたものとは……。

創作意欲も尽き、孤独に深く沈むサルバドールは、幼いころの記憶を思い返す。太陽光の降りそそぐ白い岩肌の洞窟にある家で暮らしていたこと、貧しくてもたくましく生きる美しい母の横顔。現実と回想を行き来しながら、過去の“痛み”に向き合い、もう一度生きる力を呼び覚まそうとするのだ。

ペイン・アンド・グローリー
©El Deseo.
ペイン・アンド・グローリー
©El Deseo.

予告編で聴くことができる、イタリアの人気女性シンガー・ミーナによる「Come sinfonia」は、本編では幼少時代、水彩画のスケッチシーンに流れる。アルモドバル監督は「ミーナの存在感は私を感動させてくれる芸術家であり、家族のような存在。この曲は1960年代の上品さ、何もすることのない、楽しい夏の感覚を表現している」と述べた。

ペイン・アンド・グローリー
©El Deseo.

監督自身の葛藤も含め、自伝的な側面をはらんでいる本作で主演を務めたのはアントニオ・バンデラス。映画監督役を演じ、キャリア史上最高の演技とも称される繊細な演技で新境地を開拓した。また、アルモドバルのミューズであるペネロペ・クルスが、献身的に息子を育て、家族を支える母親役を演じている。

映画『ペイン・アンド・グローリー』2020年6月19日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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