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『パトリオット・デイ』ピーター・バーグ監督、麻薬性鎮痛薬の蔓延を描く実話ドラマ手がける ─ 米国「オピオイド危機」背景と原因を探る

オピオイド / ドラッグ
Image by Find Rehab Centers https://www.flickr.com/photos/findrehabcenters/41626348134

『ローン・サバイバー』(2013)『パトリオット・デイ』(2016)を手がけたピーター・バーグが、鎮痛薬オピオイドの依存性とその脅威を題材としたドラマシリーズ「ペインキラー(原題:Painkiller)」の監督を務めることがわかった。米The Hollywood Reporterなど各メディアが報じている。

米国において、オピオイドは強い依存性をもつにもかかわらず、病院にて処方される治療薬。鎮痛効果が失われるたびに処方量が増え、使用を中断すると不眠をはじめとする離脱症状が生じるなどの依存性が判明している。現在では、患者数や過剰摂取による死者の増加も問題視され、重大な社会問題として懸念されている。Netflix配信となる本作は、実際に起きている悲劇の裏側を説得力をもって描く作品になるという。

本作は、米The New Yorkerにて発表された記者パトリック・ラデン・キーフによる記事と、アメリカ人作家バリー・マイヤーのノンフィクション書籍を原案に全8話で構成される。バーグ監督が全てのエピソードを手掛け、『マレフィセント2』(2019)など数々の作品で共同脚本を務めるマイカ・フィッツァーマン・ブルー&ノア・ハープスターが脚本を執筆。なお、キーフとマイヤーはコンサルタントに就任している。

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製作総指揮には、メキシコでの麻薬戦争の実態を描いた「ナルコス:メキシコ編」(2018-)を手がけたエリック・ニューマンが参加。ニューマンは、「オピオイド危機は、我々の時代において最も破壊的な公衆衛生問題の1つ。密輸など違法に取引される他のドラッグと違い、オピオイドは政府公認の、医師によって処方されるドラッグです。自営の薬局は患者を裏切ってでもオピオイドの使用を促進して、大金を巻き上げています」と強い問題意識を提示している。

バーグ監督は、「オピオイドに関する深刻な問題の出処を深く追求するので、責任を感じています。依存症や死をもたらすビジネスで金を稼ぐ企業を標的に、彼らによるビジネスの現実を解明していきます」とコメント。アメリカでの深刻な薬物依存と、企業による利益追求の複雑な関係性が明らかになりそうだ。

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Source: The Hollywood Reporter

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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