ギレルモ・デル・トロ、『パンズ・ラビリンス』続編小説を執筆 ─ 米国で2019年7月刊行

『パシフィック・リム』(2013)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)などで知られる映画監督ギレルモ・デル・トロが、自身の代表作『パンズ・ラビリンス』(2006)の世界観に基づく続編小説を2019年7月に米国で刊行する。
新作小説のタイトルは『Pan’s Labyrinth: The Labyrinth of the Faun(原題)』。直訳すれば『パンズ・ラビリンス:ファウヌスの迷宮』となる。「ファウヌス」とはローマ神話に登場する、ヤギのツノと耳、脚をもつ「牧畜の神」のこと。同じくタイトルに含まれている「パン」とはギリシア神話における牧羊の神、すなわちファウヌスに対応する存在だ。
It was a pleasure to team up with @CorneliaFunke on this book that expands the world of Pan’s Labyrinth- and now we can share it… https://t.co/JWVis4Ag2j pic.twitter.com/iYQeRKffJ5
— Guillermo del Toro (@RealGDT) 2019年4月3日
本作は短編集となっており、『パンズ・ラビリンス』の伝説が「忘れられないイラスト」とともに描かれているとのこと。邪悪かつ幻想的な戦乱の世界を舞台に、トリックスターのファウヌス、残忍な兵士、子どもを喰うモンスター、勇敢な反乱者、そして家族との再会を願っている行方不明の王女といったキャラクターが登場するという。
デル・トロとともに本作の執筆にあたったのは、ドイツの児童文学作家であるコルネーリア・フンケ。代表作には『魔法の文字』『魔法の声』『魔法の言葉』3部作や『竜の騎士』、『どろぼうの神様』(いずれもWAVE出版刊)がある。『パンズ・ラビリンス』は日本公開時にPG-12指定を受けたが、本作は全年齢向けの作品になっている。きっと映画とは異なるタッチで、さらに作品の世界観が掘り下げられていることだろう。
『パンズ・ラビリンス』続編小説『Pan’s Labyrinth: The Labyrinth of the Faun(原題)』は2019年7月2日に米国発売予定。ぜひ邦訳版を!
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Source: Bloody Disgusting