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「いつか父と共演したい」 ─ シュワちゃん息子、パトリック・シュワルツェネッガーへインタビュー 映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』

パトリック・スチュワート
©THE RIVER

涼しい目元とニッコリ微笑む大きな口、そしてがっしりとした体格は父親譲り。あのアーノルド・シュワルツェネッガーの息子であり、映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』(2018年5月11日公開)で初主演を飾ったパトリック・シュワルツェネッガーが、THE RIVERに登場した。(記事最後にギャラリーあり。)

パトリック・スチュワート
©THE RIVER

シュワルツェネッガーに生まれて

1993年生まれ。ボディ・ビルダー、アクション・スターであり元カリフォルニア州知事でもあるアーノルド・シュワルツェネッガーを父に持ち、母は元アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの姪にあたるマリア・シュワイヴァー。つまり、シュワルツェネッガーとケネディ大統領の血を引くサラブレッドである。

運動神経は父親譲りだ。「暇さえあればワークアウトはやっています。今朝もですね。健康にも良いのだから、身体機能を維持するためにやっておかないと。ボディビルやウェイト・トレーニングは好きですけど、ボディ・ビルダーになりたいわけではないですよ」と爽やかに笑う。「バスケもサッカーも野球もテニスも得意。アウトドア全般は何でも好きですね。」

パトリック・スチュワート
©THE RIVER

2010年には環境保護プロジェクトを起ち上げ、翌年にはモデルとしてのキャリアをスタートさせているほか、ピザ・レストランを経営するという若きビジネスマンとしての顔も。父が歩んだアクション・スターの道を意図的に避けているのかと思えば、そんなことはない。「“シュワルツェネッガー”の名と共に生きるのは、僕にとっては普通のこと。この名で育ったわけですし、単に自分の人生の一部であるという感覚ですね。」

いくつかの映画で小さな役をこなした後、この度の『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』では初主演を果たした。幼い頃から、映画業界で活躍する父の背中に憧れていたと認めるパトリック。「父が現場に出かけ、メイクアップをして衣装を着て…、という姿を見て、映画作りってカッコいいなと。

「目標に向けて日々努力せよ」父からの教え

『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』は、YUI、塚本高史主演で2006年に日本公開された邦画のハリウッドリメイク作だ。日光が浴びられない色素性乾皮症(XP)と呼ばれる難病を患い、毎夜ギターで弾き語りをする少女と、病を知らぬまま彼女に惹かれる少年の切ない恋を描くラブストーリー。パトリックが挑んだのは、オリジナル版で塚本高史が演じた繊細な役どころである。

「初主演映画にこの作品を選んだ理由は、素晴らしいラブストーリーが大好きだからです。今作は、XPという実在する病で孤独に苛まれながら、恋に落ち、人間らしい人生を歩んでいく様が描かれているという点が素敵だと思いました。既に日本では知名度もある作品なので、物語が受け入れられていることも確実でしたからね。」

パトリック・スチュワート
©THE RIVER

役者としての世界に足を踏み入れたパトリック。すぐ側には、父アーノルド・シュワルツェネッガーという偉大な存在がある。

「人生の歩み方については、いつも父から教えを受けています。息子として、学生として、それから役者として、ビジネスマンとして。自分のやりたいことは、情熱と愛を持って楽しんでやりなさい、どんな分野であってもベストを尽くしなさい、と。それから、しっかりと目標を掲げて、そこに近づくために毎日の努力を怠るな、とね。」

今作では、水泳選手として鍛え抜かれた肉体を披露している。大学の水泳部の友人に特訓を頼んだそうだ。将来的には、父のようにアクション映画に出演するつもりはあるだろうか。

もちろん。アクション映画でもコメディ映画でも、色んなジャンルの作品に出演して、役者としての幅を広げたいですね。今は次のチャンスを待っている状態。機会があれば、いつか父とも共演してみたいです。

パトリック・スチュワート
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映画『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』は2018年5月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。父の面影をしっかり持ちながら、パトリックならではの優しく繊細な演技に涙。

『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』公式サイト:http://midnightsun-movie.jp/

(取材、撮影、文:中谷 直登)

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THE RIVER編集部THE RIVER

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