『ワイルド・スピード』亡きポール・ウォーカーの家族がシリーズ継続の背中押す ─ ローマン役タイリース・ギブソンが振り返る

今や世界的人気を誇るカーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』。その成功は、必ずしも幸運の連続というわけではなく、シリーズの顔とも言えるブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーを不慮の事故で失うという悲劇も経験した。
2013年11月、『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影期間中に起きたこの出来事を境に、同作の完成はおろか一時はシリーズ継続自体も危ぶまれたが、前へ進み続けることを後押ししたのは、ポールの家族だったという。ブライアンの幼馴馴染みローマン・ピアース役のタイリース・ギブソンが、米MAXIMとのインタビューにて語っている。

©Universal Pictures
『SKY MISSION』以前の6作品(『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』は除く)で、ブライアンは、ヴィン・ディーゼル演じるドミニクと共に物語の中心人物であり、シリーズには必要不可欠な存在であった。後にファミリーの一員となったギブソンも、「“ポールがいないんだったら、なんで(シリーズ)を続けるの?”と人は言うでしょう」と語り、シリーズ継続への世間の懸念を感じ取っていたのだそう。しかし、ギブソンは、「それこそが、僕たちが続ける理由なんですよ」と断言した。
「なぜなら、僕たちは、ポールの為にやらなきゃいけないと考えを変えたからです。けど、この最大の決断は、僕たちがポールのご家族と話した時に彼らが賛成してくれたこと。ポールが最後に出演したのは、7(『 SKY MISSION』)」で、それからポールのお父さんやお母さん、弟さんたちと(『ICE BREAK』の)プレミア上映で会った時、彼らは僕たちが歩む道に、全面的に賛同するというメッセージを送ってくれたんです。」
ポールの死から早約6年半。その姿を見ることはできなくても、ポールのレガシーは、世界中の人々に受け継がれている。生前、海をこよなく愛していたポールの意思を継ぎ、実娘メドゥ・ウォーカーはチャリティ基金「The Paul Walker Foundation」を設立。さらに、ポールの弟コディは「FuelFest」というカーイベントを主催する団体を設立し、その中でポールのメモリアル・イベントなどを開催している。プロデューサーとしても『ワイスピ』シリーズの指揮を執るヴィン・ディーゼルも、自身のInstagramにてポールへの感謝を伝える。ポールは、今も家族や『ワイスピ』ファミリーたちと共にあるのだ。
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Source: MAXIM