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ピーター・パンがホラー映画化、ティンカーベルはヘロイン漬けで登場 ─ 『プー あくまのくまさん』製作会社がネバーランドを悪夢に

https://twitter.com/BDisgusting/status/1752427365089612066

くまのプーさんやピノキオ、バンビなど、著作権が切れてパブリック・ドメインとなった有名キャラクターをホラー化して甦らせる異色のプロダクション、Jagged Edge Productionsが、今度はピーター・パンをホラー化させた。その名も『Peter Pan’s Neverland Nightmare(原題)』。ファーストルックとなるスケッチが公開されている。

1953年のディズニーによる名作アニメーション映画でよく知られるピータ・パンは、大人にならない少年が子どもたちをネバーランドに誘い、フック船長と戦いながら胸踊る冒険を繰り広げる物語。基となるのはジェームス・マシュー・バリーによる1904年の戯曲で、著作権保護期間は1987年に満了している。ただしイギリスにおいては、原作者バリーが著作権を小児病院に寄付しているため、これに限らない。

このホラー映画で監督を務めるスコット・ジェフリーによれば、本作はフランス映画から影響を受けているという。主人公はダーリング一家の長女ウェンディで、ピーター・パンに誘拐された末っ子マイケルを追う物語が描かれる。妖精ティンカーベルはヘロイン漬けで、キラキラした“金きんの粉こな”を幻視しているというキャラクター。アレクサンドル・アジャ監督の2003年のホラー映画『ハイテンション』と、ブラムハウスの2021年の映画『ブラック・フォン』を組み合わせたような雰囲気であり、暴力的で非常にダークな映画になるとのことだ。

公開されたスケッチでは、鬼か悪魔のようなピーター・パンが建物の屋上から街を見下ろしている。ピーター・パンといえば空を飛べるはずだが、この出立で子どもをさらうために迫ってくるとはなんとも恐ろしい。ピーター・パン役の特殊メイクは、『ハリー・ポッター』のヴォルデモート卿や『スター・ウォーズ』などを担当したベテランのショーン・ハリソンが手がけることになっている。

主要なキャストも決まりつつあり、追加キャスティングも進行中。2024年5月に撮影し、そのままハロウィン・シーズンの米劇場公開を目指している。

なお、発表されたスケッチは『プー あくまのくまさん』の続編『Winnie-The-Pooh: Blood and Honey 2(原題)』のエンドクレジットでお披露目するものだという。Jagged Edge Productionsは他にも、ピノキオが題材『Pinocchio: Unstrung』、バンビが題材の『Bambi: The Reckoning(原題)』も準備中。パブリック・ドメイン・ホラー・ユニバースを展開しそうな兆しである。

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Source:Bloody Disgusting

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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