『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ネタバレ予告編に原作者がコメント「マーケティング上の判断だった」
ライアン・ゴズリング主演、アンディ・ウィアーによる同名人気小説を映画化した『プロジェクト・ヘイル・メアリー』では、原作小説における「ネタバレ」にあたるお楽しみ要素を堂々と映像化したことで、原作ファンの間で「大丈夫か?」と話題を集めている。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作は、主人公の男が記憶喪失の状態で謎の部屋にて目覚めるところから始まる。周囲の状況を探っていくにつれ、そこが宇宙船の中であることに気づき、やがて自分自身が科学者であること、地球が滅亡の危機に瀕していることを少しづつ思い出していく。
ここからが小説のネタバレ部分になってしまうのだが、物語の中で主人公ライランド・グレースは、不思議な形状をしたエイリアンと接触する。ライランドは、この友好的で自分と似た状況に置かれたエイリアンを「ロッキー」と名付け、互いの惑星に帰還すべく協力し合う。
原作小説では、ロッキーの存在や姿形が物語上の重大な転換点となっている。良識ある読者は、未読の同志を思ってその詳細をSNS上などで語らないように心がけていた。
ところが予告編映像では、そのロッキーが大々的に登場。原作ファンは、お楽しみ要素であるロッキーを、果たして予告編で早速描いてしまって良かったものかと首を傾げていたのだ。
原作者であるアンディ・ウィアーは、「あれはAmazon MGMによるマーケティング上の判断です」と米Polygonにてコメント。ロッキーの姿を先に明かすべきかどうかについては多くの議論があったと認めつつ、「映画館に観にきてくれるような人たちなら、ロッキーを知らないということはないだろうという考えでした」とスタジオの戦略を慮った。
「今回は、“ダース・ベイダーはルークの父親だった”というのとはまたワケが違います。誰もが話題にするであろう、原作を読んだ人なら誰でも知っている、物語の中核をなす要素ですから。」
さらにウィアーは、「すべての予告編は、観客を劇場に誘うためにデザインされている」との事情も説明。「私たちは、観客を劇場に呼び込みたい。“何なのか知りたい、今すぐ観たい”と感じていただきたいのです」と、この度の予告編映像は宣材として機能していることを伝えたのだった。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は2026年、日本公開。
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Source:Polygon
























