ホアキン・フェニックスが同性愛者役の映画撮影5日前に突如離脱、そのままお蔵入りか

『ジョーカー』シリーズなどで知られる名優ホアキン・フェニックスが、トッド・ヘインズ監督による新作映画(タイトル未定)の撮影5日前に突如離脱するという異例の事態が発生した。The Hollywood Reporterなどが報じている。
『キャロル』(2015)『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(2023)などのヘインズが手がける最新作は、1930年代を舞台にした同性愛者のラブストーリーを描くNC-17(17歳以下鑑賞禁止)指定映画であること、『トップガン マーヴェリック』(2022)でミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア中尉役を演じたダニー・ラミレスが共演することなどがかねてから明らかになっていた。
ホアキンが持ち込んだという構想やアイデアを基に、ヘインズがオリジナル脚本を開発した作品だったにも関わらず、メキシコでの撮影直前にホアキンが降板したと2024年8月9日(現地時間)に米Indiewireが初報を出した。この度の急展開についてプロデューサーのクリスティーン・ヴェイコンが「このようなことが起こりました。悪夢のようでした」とソーシャルメディア上でコメントしている。
実は本作のキャスティングについて、同性愛者の当事者でないホアキンが演じることを批判する向きもあったと、ヴェイコンは重ねている。
「もし、『ストレートを俳優と起用するからこういうことになったんでしょ』と私達を非難、忠告したいのだとしたら、やめてください。これは彼が”私たち”に持ち込んだ”彼の”企画であって、言わずもがなKillers(=制作会社)はLGBTQの俳優、スタッフ、監督と協業した実績もございます。(そういう考えをお持ちの方は、事態をより悪くしていることはお分かりでしょう。)」
ヴェイコンは当該ポストをすでに削除している。製作チームは本件にて「精神的に打ちのめされた」と語り、すでに数百万ドルが製作に費やされていたようだが、ホアキンの離脱の真相は未だ不明のままだ。フェニックスの代役を立てることはないといい、本作はこのままお蔵入りになると見られる。
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Source:The Hollywood Reporter,Indiewire